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マダイ 数も!!型も!! 大当たり年

[ 2019年5月8日 07:26 ]

船中第1号の大型を仕留めた佐々木さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】平成→令和にまたがって本乗っ込み中のマダイ。荒食い続きで一向に衰えを見せない。春は数より型がメインだが、今季は数も出る。剣崎・大松丸では竿頭が24匹も釣った日もあった。さて、どう狙おうか。 (スポニチAPC林 悠二)

 乗っ込みマダイは春の大潮回りが狙い目。群れが大挙して浅場へ突っ掛け、荒食いするためだ。最も数が出るのは大潮の4、5日間。潮が小さくなるに従い渋りだすのが相場。

 「数が出るし5、6キロ級の大型も。まさに当たり年です」。船長になって4年目の鈴木大揮船長は、連日の好成績ぶりに目を細めた。この日、13人が乗った3号船。小潮だがいきなりヒットが連発した。

 「タナは22メートル」。指示ダナは海面からで、底上20メートル見当。ハリスは3~4号10メートル。乗っ込み期の魚は比較的に高い層を回遊する傾向がある。そしてやる気のある魚ほど高めに浮上して餌に飛び付くのだ。

 船べりに設置した探見丸には、指示ダナ下の20~40メートル間に次々と大きな魚影が現れる。船中1、2号は右左舷ともに胴の間。左舷で竿を出す横浜市の佐々木大介さん(37=自営業)の魚は3キロ近い大物。「タイ狙いは10回目。昨年は同期に6・5キロを上げてハマりました」。川越市の牧野昭人さん(47=自営業)も3キロ級をゲット。ともにハリス4号で、置き竿に当たったと言う。

 長・若潮など小潮回りでも数が釣れるのが今季の特徴。筆者も2・5キロ(53センチ)に続き、再投入で800グラム級が…。1時間で早々に3匹と良い出だし。

 ◆ここが決め手!  全般的にただ漫然と静かな置き竿狙いが主体のマダイ。船のピッチングを吸収する軟調竿で、静かな誘いを自動的につくり出すと数が伸びる。だが、魚影が濃いのに口を使ってくれないことも多い。こんな時に発揮するのが落とし込み誘い。

 竿を上下して、海中に漂う餌にアクションを掛けるのだ。竿を一度高く立て、50センチ幅で段を付けながら竿が垂直になるまで下げる。この状態で竿先をゆっくりと数回あおっているとゴゴーン!3匹中2匹がこの落とし込みに来た。潮が速い時など遊泳層にいち早く餌が届くよう、ハリの50センチ上にガン玉をセットするのも有効。サイズBを主体に何種類か用意するといい。夜光・蛍光ビーズ、蛍紫パイプ(1センチ)も良かったりする。

 魚が餌を食いたがっている時こそチャンス。潮止まり前、動き始めなど…潮だるみに掛かる率が高い。その日の潮時表を把握しておくことも必要。誘いやガン玉など各種小物…工夫を凝らして狙ってほしい。

 今週10日までの大潮回りが乗っ込みの第2波。抱卵状況から見て今後、5月4週の大潮回りまでチャンスは続く見込みだ。

 ◯…竿掛けの変則セットも有効。軟調竿でもより食い込みを呼ぶのがコレ!ホルダーには元部だけ差し、竿受けには掛けない=写真。置き竿で狙う時は釣果アップにつながるはず。

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