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欲張リレー 誘って落として4キロ超マダイから始まる~

[ 2019年5月6日 07:12 ]

高橋さんは4キロ超
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】乗っ込みマダイを釣りたい。さらに旬を迎えるイサキ、マアジも…そんな欲張りな夢をリレー船でかなえてくれるのが勝山・庄幸丸だ。早速、出掛けた。(スポニチAPC 永井 裕策)

 「乗っ込みマダイは今年はいいですね。元々はイサキ、マアジ船で出していましたが、マダイも好調なので朝の2時間くらい狙っています。おいしい魚が一日で楽しめます」と庄幸丸の庄司徳勝船長は話す。

 まずは富浦沖の水深50~70メートル前後でマダイを狙う。

 「ビシのタナは33メートル、タナより5メートル下ろしてコマセを出しながらタナで待って、ゆっくり誘い上げて、止めてストーンとタナまで下ろしてください」と船長のアドバイスからスタート。

 水深は53メートル前後で、ハリス4号×10メートルだからタナは底から20メートルと高め。乗っ込みの時季はマダイを驚かせないように必要以上にビシを沈めず、マダイを浮かせるようにイメージして釣る。

 さすがに、活性が高いので、1投目から、3人の竿がしなり、乗っ込みの黒ずんだマダイが釣れ上がる。

 ある程度流して、ポイントが外れると、船長は移動して反応を探して投入を繰り返す。

 右舷トモ寄りでは、町田市の高橋良成さん(45=会社員)の竿が弓なり、道糸が出ていく。魚が止まってからやりとりをして、釣り上げたのは4キロオーバーの良型。

 「2メートル落とし込んだら来ました。今季最大です」とうれしそう、

 約2時間くらいだが、左舷大ドモでは府中市の岡本宏之さん(40=会社員)は、良型交じりの3匹を釣り上げた。「誘い上げて落とし込んで、ハリスがなじんだ時に来ました」と大満足。

 2時間くらいで食いも収まると、旬を迎えるイサキ釣りに移行した。水深は50~70メートル前後。コマセカゴはMサイズで、ハリス2号3メートル×3本バリに変わる。コマセはアミコマセで付け餌はオキアミ。指示ダナは反応を見て、船長からその都度指示が出る。

 指示ダナの3メートル下からコマセを出しながらタナで誘いを掛けていると、小気味良い引きで、脂の乗った良型のイサキが釣れ上がる。

 船長の判断で、マアジ釣りに移行する。水深は90メートル前後。仕掛けはハリス2号×2メートルの3本バリ。餌はオキアミだがイカ短を持参すると良い。

 沖上がりは午後1時。魚それぞれの引き味が楽しめて、お土産ができた。

 ◎永井の理論 この時季のマダイは臆病で神経質になっているので、静かに誘いをかけて、魚を浮かせて釣ることが大切。  食い気のあるマダイは浮いて来て餌を食いに来る。ゆっくり誘い上げて待つ。さらに落とし込みも。誘い上げる時と落とし込んでしばらくすると当たりが出る時が多い。  誘い過ぎもダメ。ムダな誘いはしない。ハリスがなじんだら誘いをかける。落とし込みも2メートルまで。底にへばりついたマダイは食い気のない魚。船中の釣り人が協力して、船長の指示ダナを守り、活性の高いマダイを浮かせて釣ること。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。出船は午前5時半。乗合料金1万円(氷・コマセ付き)。

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