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令和元年、出世魚でゲン担ぎ ハネが熱い!武庫川一文字

[ 2019年5月1日 17:14 ]

毎日来ているという近藤隼人さんは午前9時までにハネ5本、チヌ、アイナメをゲット
Photo By 提供写真

 時代は平成から令和に変わるタイミングで、兵庫県の武庫川一文字では出世魚の成魚スズキに変わる前のハネ釣りが活況を迎えている。早朝1~2時間で2ケタも出るほど熱く、ルアーにエビ 撒きと様々な釣り方で時折、チヌや大型のアイナメやアコウ、ガシラも狙える。2匹合計長寸で競うハネ釣り王決定戦も開催中。様々な商品ゲットのチャンスだ。(スポニチAPC・八十川景一)


 大阪市内からならわずか30分程度で行ける、便利な当地の武庫川渡船へ。この時期は、出勤前に早朝のハネ釣りを楽しむ客で 賑わっている。


武庫川河口の東西に約4・5キロに渡って伸びる、長大な防波堤・武庫川一文字に向かう一番船の出船は午前5時。約10分で一文字に到着する。つまり午前7時の納竿でも、2時間近く楽しめるのだ。釣行日の朝も釣り人の期待で乗船前から熱気ムンムン。1投目を早く投げたい!という気持ちが伝わってくる。6カ所ある渡し場所のうち、ルアーの客はほとんどが2番、エビ撒きは4番で下船する。これは一文字に停泊している船を繋いだロープが理由だ。2番辺りにはほとんどないが、4番周辺はロープだらけ。動きの多いルアーには攻め辛いのだ。あらかじめ、自分のタックルに合った釣り場を選んでおくのがいいだろう。


 穏やかな朝で爆釣の期待が高まる中、某釣具店のスタッフ・斎藤一真さんがメタルバイブで55センチをゲット。まずまずのサイズだ。ここでのルアー釣りは特にポイントがないため、プラグやジグ付きのワームを防波堤の近場にキャストし、そのまま歩いて流す「通称テクトロ」と呼ばれる独特のスタイルが確立されている。散歩気分で気軽に狙えるため、初心者にもお勧めだ。


 一方、エビ撒き釣りも根強い人気。何といっても釣り座を固め、自分でポイントを作り、爆釣パターンを組み上げる面白さは格別。このところ毎日来ているという近藤隼人さんは午前9時までにハネ5本、チヌ、アイナメをゲット。「大きいサイズは10時、11時ですよ!」とまだまだこれからと言わんばかり。大島邦弘さんは「朝から1回のアタリもない」と嘆いた直後、2本のサオに魚信。33センチのアイナメと50センチのハネのダブルヒットにご満悦だ。


 勝負の早いルアーは早朝。じっくり狙いはエビ撒き。もちろんこの限りではないが自分にあったスタイルをまずは選択。その上で連休中でも仕事のある方も、ゆっくり休める方も、1年で一番熱いこの時期のハネ狙いに勤しんでみてはいかが?


 ◆武庫川渡船 兵庫県尼崎市平左衛門町、尼崎市釣り公園敷地内。阪神電車武庫川駅下車、武庫川尻東堤防沿い国道43号線ガード下より送迎バスあり(要連絡)。ハネ釣り王決定戦は12日まで。送迎バス、その他の問い合わせは☎06(6430)6519。

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