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令和の怪物ゴーマルに挑む 新時代とともに乗っ込み期突入

[ 2019年4月14日 06:52 ]

45センチの巨ベラを釣った村岡さん                               
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】神奈川県相模原市の相模湖は巨ベラが釣れることで知られる。45センチ級の型物が先導して大暴れの開幕が始まり、50センチ級を交えて2波、3波と乗っ込みの波状攻撃が続く。(スポニチAPC 上田 観水)

 巨ベラを釣ろうと訪れると「乗っ込みの合間はココ」と天狗岩釣案内所・山口一さんが勧める天狗岩沖で15尺竿いっぱいのタナを狙う。半ベラ(マブナと交配種)の40センチ超級やニゴイに交じって35センチ級が釣れ始まると、上層モジリが出て約2メートルの宙釣りに挑戦。
 40センチ未満が釣れだしたが「南の風は午後になるほど、大きくなる」とも言われる春風に悩まされ、風裏を求めてポイント変えだ。
 「20数年前、初めて訪れた相模湖で巨ベラに竿を折られ、病みつきに…」と話すのはさいたま市の村岡秀昭さん(55=自営業)。天狗岩巨べら会へ入会し、1年間に50回以上釣行に訪れているという。
 大曲から風に追われて桂川橋下の島脇、カケ上がりを19尺竿、上ハリス50センチ、13号ハリの3センチへオモリを付け、下ハリス62センチで8尺の底釣り。「マッシュ、赤べラ」の共餌を打ち込む。ナイター釣りに突入し、風も弱まった8時すぎに尺半(45センチ級)を釣り上げた。
 「昭和の時代に魚拓を採るのは“型物”と呼ばれる42センチ級から。平成で尺半に格上げされた。令和ではゴーマル(50センチ級)に挑戦します」と意気軒高で納竿した。
 例年、ゴーマル超級が釣れだすのは4月から。山口さんは「ゴーマルが釣れるのは年間1匹程度。昨年は一気に3匹釣れました。期待しています」。

 平成から令和へ巨ベラへの期待が高まる。

 ◎ポイント  ( )内は記録魚の大きさと釣れた日

 (1)上野原=名倉、島田、桂川橋下流、バラの木や対岸の島脇狙い(18年4月19日、50センチ。同4月23日、50・5センチ)。  公園下の川筋など、狙い場多数。
 (2)桂川=遡上は三本松(同3月17日、50センチ)。オショー、弁天、大曲(同4月7日、50・1センチ)へと川筋を上り、ヘチを狙う。押尾は川柳の魚道狙い。
 (3)秋山川=乗っ込み期は勘平、柳島、天狗岩(11年4月19日、49・1センチ)の川柳、根本やカケ上がりを狙う。
乗っ込みの合間は船着き場対岸や天狗ワンドのオダ脇で宙釣り。

 ◎攻略法

 巨ベラは小物の動きや危険度を確かめてから摂餌すると言われる。釣技の進化は著しく、中通し仕掛けも効果的な攻略法の一つとなる。

 (1)道糸への中通し=両ハリスをはわせる。
 (2)上ハリスへ中通しやオモリ止め=上餌は宙層に止めるか、はわせて魚を寄せ、食わせる。下餌は流れに乗せる。
 (3)下ハリスの中通し=上ハリスは宙層で寄せ、下ハリスを流れに乗せて食わせる。
 いずれも食わせ餌を自然の状態で底に置き巨ベラの警戒心を和らげ摂餌させる。

 コツは、ハリスの長さと間隔。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、相模湖・天狗岩釣案内所=(電)0426(87)2006。貸しボート3500円、引き船料500円、貸しテント700円。「天狗岩巨べら会」会員募集中。会員特典は情報提供、引き船、魚拓料サービス。トーナメント、月例会に参加できる。

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