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マゴチ14匹に夢心地 出た51センチ!!エビを底上で泳がすように

[ 2019年4月8日 06:37 ]

2本竿に同時ヒットした千木良さん
Photo By スポニチ

 【釣り日和】東京湾のマゴチ釣りが始まった。当たりを出して、やりとりを楽しみ、掛ける…釣趣は満点だ。5月6日にはバリバスカップ2019スポニチ「東京湾マゴチ釣り大会」も開催される。(笠原 然朗)

 南六郷・ミナミの第8ミナミ丸に乗った。舵(かじ)を握るのは安達任伯船長。船を係留してある多摩川を下り、ポイントの海堡(かいほ)周りまで約1時間の航程だ。
 15メートルダチで釣り始める。仕掛けは片天1本、ハリはマゴチバリ17号、ハリスは5号。オモリは15号。餌は生きたサイマキ(車エビ)。オモリが着底したら1メートル上げて、エビが底から少し上を泳ぐように演出する。
 マゴチはヒラメやカレイと同じ「平らな魚」で、普段は底をじっと動かない。砂に潜り目だけ出していることもあるという。  捕食行動について、安達船長の話を総合するとこうなる。  「まずエビをくわえ、息の根を止める。でもその時、何か違和感を感じるとすぐ吐き出してしまう」
 マゴチは怖い顔のわりに臆病なのだ。くわえられただけのエビは、形状こそ元のままだが、触ってみると“全身骨折”。
 「餌の状態を見るとマゴチが何をしていたか、分かりますね」  船中1号は左舷トモの伊藤信夫さん(48=調理師)。タナは底上1メートル。最初の当たりがあってから、食い込みを待って合わせた。6匹を釣りこの日の竿頭になった。
 日比谷のミッドタウンで営業しているスペイン料理店のシェフ。 「マゴチは店では出しませんが、まかないで仲間に出すと喜ばれますね」
 まかない飯のマゴチは、塩・コショウしてソテー。オリーブオイルとレモン汁で食べるのだそうだ。
 1本は置き竿にし、それぞれタナを少し変えた2本竿で狙っていたのは藤岡市の千木良毅さん(66=会社員)。2本同時にヒットの快挙に、「3日間、冷蔵庫で寝かせて刺し身にします。うま味がまわるので…」

 この日は33~51センチが1~6匹。4人で14匹。バリバス大会の頃にはさらに大型が狙える。

 ▼安達任伯船長の話 大会では優勝ラインが60センチ超になると思います。ただ狙って大物が釣れるわけではありません。数釣れても型がいまいち、ということもあります。だから誰でも上位入賞のチャンスはありますよ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船は午前7時半。乗合料金9500円(餌のサイマキ5匹、氷付き)。貸し竿、仕掛けは無料。

 バリバスカップ2019スポニチ「東京湾マゴチ釣り大会」を別表の通り開催します。表彰式ではバリバスブランドの製品など豪華賞品が当たる抽選会も行います。
 ▼問い合わせ スポーツニッポン新聞社事業部=(電)03(3820)0651、スポーツニッポン新聞社文化社会部=(電)03(3820)0624。

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