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ヒメマス空振り ワカサギ単打 二刀流作戦ヒット連発狙うも…

[ 2019年3月29日 06:25 ]

良型ワカサギを釣り上げる松屋の三浦喜保店主         
Photo By スポニチ

 【ガイド】20日に春のヒメマス&ワカサギが解禁したばかりの山梨・西湖。“二刀流”で数が出そうなターゲットを重点的に狙おうと、いざ出撃したものの、相手は一枚も二枚も上手だったわけで…。(久世 明子)

 ヒメマスとの勝負は早朝!と諸先輩方から聞いていたので、午前5時半に松屋に到着。「今日は早いじゃん」と三浦喜保店主は笑顔で出迎えてくれた。

 早速、初音~駒形方面へ。魚探を見つめる三浦さんからの「反応が出てきたよ。ヒメマスは15メートルの宙、ワカサギは45メートルの底だね」の指示に従い、ヒメマスには生イクラ、ワカサギには紅サシ餌をセットし仕掛けを投入。魚信が先に出たのはワカサギだった。

 置き竿にしていたので、「釣れた」というより「釣れていた」が正解だが、上がってきたのは13センチの腹パンもの。幸先は良かったものの、ここでは当たりが続かず。ヒメマスにいたっては、当たりすらない超“塩対応”ぶり。前日には、ここで28センチもヒットしたという。

 西湖は毎年1回は訪れるおなじみの場所。プライベートで「山菜採り」「吉田うどん」「バスフィッシング」「バーベキュー」の日帰りてんこ盛りを楽しむ5月の恒例行事がある。十数年通っているのに、解禁直後に釣行したのは実は初めて。というのも、17年末に亡くなった師匠、若林茂APCのテリトリーだったからで、弟子にとっては禁断の手出し無用の領域。“名跡継承”を名目に、ここぞとばかり早めに乗り込んだわけだ。

 「店前でワカサギの反応が結構あるよ」との言葉に導かれ、ほんの2時間でワカサギ一本に絞ることを決断。店前にボートを固定し、三浦さんは群れを探しながらの流し釣り。群れは回ってくるもののなかなか口を使ってくれず、餌が丸残りしたまま上がってくる始末。一足先に上がった三浦さんは、10~13センチを中心に2時間で約60匹を釣り上げた。この差を尋ねても「分からないなぁ」とつれない。抱卵ものも目立つようになっており、その影響で食いが渋くなっていると、自分を納得させ午後1時に納竿した。

 また5月に来るから!とリベンジを誓う記者に三浦さんは「あんまり釣ったの見たことないしねぇ。ハッハ」。師匠もきっと「まだ早い」と天国で笑っているに違いない。

 ○…西湖では27日に15~25センチのヒメマス成魚1万匹を放流済み。その後は、5月中旬以降に、同量と稚魚15万匹を予定している。今季のヒメマスについて三浦久組合長は「水深50メートルと異常に深い場所で釣れている。原因は分からないが、暖冬で水温が高いことが影響しているかもしれない」と分析していた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属・松屋=(電)0555(82)2501。ヒメマス&ワカサギの入漁料は男性1500円、女性750円。手こぎボート1人乗り2500円。出船は午前6時。ヘラブナの解禁は4月1日。宿泊料は2食付き7500円(税別)。

 ▼交通 富士急行き河口湖駅から西湖民宿行バスで西湖渡船場下車、宿に連絡すれば送迎あり。または、河口湖駅から西湖方面行きレトロバスを利用し小津原で下車すれば目の前が宿。

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