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春にワクワク 乗っ込み期だ!さあ束釣り

[ 2019年3月18日 06:53 ]

ポイントを熟知している吉澤さんは良型を連発                              
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】群馬県藤岡市の三名湖は、昨年11~12月に放流した養殖ベラが10・1トン。加えて3トンが追加された。乗っ込み期と重なってヘラ釣りでは珍しい束釣り(100匹)の爆釣が期待される。(スポニチAPC 上田 観水)

 昨年、放流されたヘラブナは10・1トン。うち網の中へは4トン。現在は網が外され魚影も濃い。

 釣行した日は北東の風が強く、風波をよけて大手張桟橋の風裏に陣取る釣り人が多い。

 入り口付近で21尺竿を使って底釣りの人は、ウキがタナに届く前からズズズー、モヤッ。食い上げてズー、タナ取りか仕掛けの不備か?空振りが多く「オカから逆カケ上がりでポイントの定めが難しい」と口をそろえる。そんな中、中央部に釣り座を構えた吉沢研二さん(60=高崎市)は「定年退職で釣りざんまい」。 ポイントにも詳しく「そこは浅くあそこは深いが複雑な底です」。27尺の長竿いっぱいで底を狙い、上65センチ、下72センチの長ハリスがなじむと餌落ち寸前にモヤッ。27~30センチの新ベラを27匹釣り上げた。

 桟橋奥では風を避けて9メートル近い底を攻めた人も32匹釣り上げた。ボートの釣り人は風を考え新石切へ入釣。24尺竿、底釣りで33匹だ。

 筆者は風に向かって12尺竿いっぱいのタナを攻めると、尺上(30センチ超)の良型が釣れだした。

 先輩のヘラ師が言う「丑寅(うしとら=北東)の風が吹く時は冷え込む」。温度変化が新・旧のヘラを活発に動かし巣離れ態勢に突入したようだ。

 22日には3トンの新ベラ放流が予定されており、昨年3月31日、大手張桟橋で記録された111匹という爆釣を上回る釣果も期待できそうだ。

 ▼釣況 三名湖・光月=(電)0274(22)2278。料金は桟橋2200円、ボート2700円。時間は午前6時半から午後4時まで。

 ◎ポイント
 (1)ロープ=ボート専用。深場からのカケ上がりは回遊路。当たり外れが少なく、竿の長短で攻めダナ勝負の釣技が楽しめる。乗っ込み期は束釣り期待。
 (2)大手張=桟橋奥が人気。丘向きは逆カケ上がりの底狙い。深宙では記録的な大釣りが望める。湖の中央向きは短竿で宙釣り勝負ができる。
 (3)えん堤=大土手桟橋は平均的にドン深で魚影は濃い。回遊路とあって浅ダナ、深宙がお勧め。底釣りは水位次第で一の入江で長竿を使用する。

 ◎攻略法

 「春は日並みを釣れ」とも言われ、底釣りから宙釣りへの対応策が大切。
 (1)通常の仕掛け=オモリベタから片ズラシなど、底にためた餌で食い当たりを待つ。
 タナの変化に対応できるハリスサイズに留意して、餌の組み立てを考える。
 (2)段差釣り=上バリのバラケ餌は宙層で興味を持たせ、底にためた餌はベタ効果を期待して「グルテン」や「力玉」をじっくりと食わせる。
 いずれの釣りも、宙層は回転よく打ち込んだバラケ餌の中へ食わせ餌「1発」や共餌で釣り上げるのが効果的。

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