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笑顔分け合うメイプルサーモン ビギナーもベテランも一緒になってイベント

[ 2019年3月2日 07:18 ]

美しくて美味しくてよく引くメイプルサーモンを堪能した金澤佳子さんと筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】先月23日は神奈川県開成町の開成フォレストスプリングスでメイプルサーモン釣りイベントでした。

 メイプルサーモンってなあにと思う方のために説明します。

 この魚は福島県西郷村の林養魚場がニジマスの品種改良をして作り、ブランディングしたおいしい魚です。今、市場に出回っている食用の「○○サーモン」はほとんどニジマスです。しかし塩焼きにするあの20センチほどのニジマスの白身のイメージとは全く違う魚です。養殖の飼料にエビなどの甲殻類由来のアスタキサンチンをたっぷり含むものを使って育てていますから、身が赤いのです。

 遺伝子操作などをしているバイオテクノロジーの魚ではありません。国内生産というのも安心材料です。通常は食用に出荷していますが、釣り堀用にも放流しているのです。そこで、普段はキャッチ&リリースをする私たちも、おいしそうな40センチ級が釣れたら2〜3匹は持って帰って食べることにしました。

 またメイプルサーモンをはじめ、開成フォレストスプリングスの魚はよく引きます。育て方と放流した後の管理がいいからだと思います。さらにここではドライフライに魚が飛び出してくるので非常にエキサイティングです。アタックが見えますからね。レンタルロッドの初心者から、フライフィッシング歴30年というベテランまで、ユニークなメンバー構成で楽しい一日を過ごしました。

 参加の一人で最もベテランの中村竜也さんがすてきなことを言ってくださいました。

「魚を釣りたいだけなら1人でも行けます。でも皆さんと楽しく一緒に釣りをしたいからこのチャンスにと参加しました。初心者の方が釣った時に見せる笑顔はすてきですね。ガチな釣りとは違って素直に釣りっていいなと思いました」

 中村さんは初心者の指導もお手伝いしてくれました。

 東京海洋大学卒業生の金沢佳子さんは、レンタルのオービストライデントTL906にハーディーマーキス#6、ラインはフローティングの6番。ティペットはスーパートルネード(フロロ)の1号。フライはフローティンググロバグで連発を演じましたが、キャッチできたのは3分の1でした。それでも10匹は釣りましたから、ヒットは30匹以上あったわけです。凄いヒット率ですね。

 関東各地のトラウトが解禁になります。楽しさと笑顔のシェアどんどんしたいものです。(東京海洋大学客員教授)

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