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冬もアジだね 昨夏の“超入れ食い”には及ばないけど大型連発

[ 2019年1月24日 07:19 ]

江口さんはタナをつかんで60匹超を釣り上げた
Photo By スポニチ

 【釣り日和】一度、海釣りをしてみたいという人に必ず勧めるのが東京湾のマアジ。基本さえ守ればお土産は確実だからだ。とはいえ相手は魚。19年の釣りを葛西橋・第二泉水のアジ船でスタートした。(笠原 然朗)

 昨夏、酷暑の中、横浜沖でマアジが爆釣。

仕掛けを落とせば食う…が第1投目から納竿まで続いた。コマセワーク、タナ取りも関係ない釣りだった。

 その時の残像が頭の中に残る川崎沖20メートルダチのシーバース周り。黒沢正敏船長の「タナは底上2メートル」のアナウンスに従い、1メートルでコマセをまき1メートル上げて当たりを待つ。

 ところが当たりはない。いまはコマセをまいて魚を寄せる、と頭を切り替えて仕掛けの投入を繰り返すが魚信はない。頭の中に「?」マークが並ぶ。昨年の成功体験をもとにすれば「俺はアジ名人だぜ」なのだ。

 隣席で釣っていたさいたま市の江口浩市=こうし=さん(38=会社員)は連発させている。当たりのない私にそっと「3メートルで当たりますよ」と教えてくれた。いい人だ。魚探に映る魚影とタナに差があるらしい。

 「釣れなければタナぼけを疑ってみる」というアジ釣りの基本を忘れていた。3メートルに合わせるとやっと当たりが来た。上がってきたのは25センチ超の大型。このサイズが連発するからたまらない。

 「タナぼけ」を味方につけたのが墨田区の松本英二さん(83)だった。釣れるのはカサゴばかり。それも専門に狙ってもなかなか釣れない大型だ。「タナが低いのかな…」と言いながらと不満顔だが、周囲もうらやむゲストだ。「煮付けで食べます」。

 釣りに時合がある。釣れているときを逃さず手返しで勝負。餌はイカの赤短と青イソメが用意されていたが青イソに軍配が上がった。後半、本牧沖の25メートルダチに移動して中・小型が爆釣。「最初に大型を釣らせて、後半に入れ食いを体験させてくれるなんて、うまいね」と黒沢船長に言うと「(アジ船担当の)小倉(裕二)船長の代打なんすよ。狙ったわけではありません」。愛すべき正直者が43匹を釣らせてくれた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時。乗合料金9500円。

 ◆会発足に貢献 正丸・芳野氏、庄三郎丸・後藤氏表彰

 スポーツニッポン新聞社の指定釣り宿で組織する東日本釣宿連合会(元尾哲也会長=スポーツニッポン新聞社東京本社編集局長)の第47回総会が23日、静岡県伊豆の国市のホテルサンバレー伊豆長岡で開催され、来賓らと合わせて100人が出席した。

 病気療養中の後藤勇幹事長(平塚・庄三郎丸)のメッセージを堀田正巳副幹事長(波崎・はまなす丸)が代読。続いてあいさつに立った河野俊史スポーツニッポン新聞社社長は「スポニチは創刊70周年。皆さまと手を組みながらプラスになる仕事をしましょう」。元尾会長は「今年のキーワードは“ライブ”。釣りはますます価値が高まるコンテンツです」と話した。

 席上でスポーツニッポン新聞社と会の発展に貢献した芳野隆氏(飯岡・隆正丸)、後藤久氏(庄三郎丸)を表彰した。

 審議では2018年の事業と決算を報告。19年の事業計画などが満場一致で承認された。

 休会は館山・館山釣りセンター、須崎・三信屋。退会は小柴・小金丸。

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