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厳冬の淡路島にアツく登場!越冬ギス“5連ジャー”

[ 2019年1月16日 12:27 ]

兵庫県淡路島 福良漁港

まるで“バナナ状態”のキス5連に笑顔もこぼれる
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】淡路島(兵庫県)の南端、うず潮で有名な鳴門海峡からほど近い南あわじ市の福良湾は、さまざまな魚が釣れる波静かな入り江。特に、水温が低い冬場の“越冬ギス”には定評がある。新年の初釣りに当地の福良漁港へ出掛けたところ、活発なあたりが連発。盛期を思わせる食いっぷりで5連もあり、太くて立派な24センチを筆頭に24匹の釣果と、寒さを吹き飛ばす熱い釣りが楽しめた。(関西ベイキャスターズ・松尾 幸浩)

 現地に到着したのは1月5日午前7時過ぎ。厳寒期は潮通しのよい深み狙いが鉄則と、まずはサオ1本にクーラーだけの軽装で湾奥の波止や護岸から広範囲に探ってみるが、キスの反応は全くなかった。

 早朝から小雨が降り続いて冷え込む中、新年初釣りでもあり、ヒットがないと本当に気落ちしてしまう。ただ、この時期でも十分実績がある釣り場なので、車中で暖を取りながら見て回る。

 漁港の一番西側の護岸に、車を横付けできて足場も良く、沖には養殖筏(いかだ)があり、いかにも釣れそうな雰囲気のある場所を発見。もうここが最後と、祈るような気持ちで急いでタックルをセットする。

 キスバリ7号にイシゴカイのエサを1匹掛けにしてキャスト。思った通り、たっぷりと水深があり、筏のロープに注意して、あたりが出るまで置きザオにする。この日は大潮で満潮が午前11時ごろと、潮止まりまであと2時間ほどしかない。

 幸いにも雨が上がったので2本ザオにして探っていると、しばらくしてサオ先にコンコン、グイーッと待望のあたりがやってきた。「おっ、いたいた」と直感し、ワクワクしながらリールを巻くと18センチ級のダブルだった。

 小さくてもパールピンクに輝く魚の女王。狙い的中に口元が緩む。次は重量感十分の反応で、うれしくなってリールをゆっくり巻いたがこれが失敗。ガクンと手が止まり、根掛かりしてモトスから切れてしまった。残念…。

 ここの海底にはロープやゴミなどの障害物も多く、根掛かりが多発するので、浮き上がりの速いオモリを使用するのが一番。仕掛けを替えてキャストすると再びあたりが連発し、高速で浮かすと素バリなしで釣れ続く。

 午前10時過ぎには何度も激しくサオ先を叩くので重いと思ったら、バナナ状態になったパーフェクトな5連。この時期では大金星だ。さらにサオ先を大きく引き込む24センチをヒット。西風が強くなり、一段と寒さが厳しくなる中でも、太い良型が連発すると体中がぽっかぽかになる。

 最後に小型のアブラメ2匹も加え、もうウハウハ。この時期のキスは脂も乗って刺し身はもちろん、シソの葉で巻いた天ぷらもパリッとした食感が味わえるので私の大好物。今夜も冷えたビールが、うまいさかなで飲めると思わずニンマリだ。

 残念ながら潮が止まると、キスの群れも移動したのかピタッとあたりが止まってしまったが、ここは投げ釣り天国の淡路島でも厳寒期で越冬ギスが釣れるパラダイスだと改めて実感しながら納竿。厳寒期でも良型が居つくので、今後も防寒対策をきっちりして是非チャレンジしてほしい。

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