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満願!沖メバル満貫

[ 2019年1月15日 13:54 ]

食味を求めて竿を出す鈴木さんは両手に良型
Photo By スポニチ

 東北地方の冬の海で釣れる唯一の赤い魚、沖メバルの群れが今年も集結。この魚影の濃さならテクニックいらずで満貫の鈴なりだ!宮城県仙台湾で竿を出した。(スポニチAPC 菅野 順也)

 昨シーズンより新たな釣り物として沖メバル釣りを加えている亘理・きくしん丸。菊地慎吾船長によれば「この辺りのポイントは沖メバル釣りとしては浅場なので、80号のオモリを使用します。タックルは黒メバルと同じで問題ありません。本格的な深場を意識せず気軽にチャレンジできるので、人気の釣り物になっています」とのこと。

 午前6時半、天然の根が広がる水深70メートルダチに到着。ベタナギの曇天は好釣果が期待できることから「メバルナギ」とも呼ばれる。期待の1投目は底取りをする間もなく胴の間の竿が暴れだすと前後の釣り座に当たりが伝わる。

 しばらく追い食いを待つと竿の揺れが収まり、穂先を海面に突き刺しながら巻き上げを開始した。

 私の竿に7匹連なり、なんと1投目から満貫。サイズは25センチを中心に尺(30センチ)超が交じった。

 日本海と太平洋を交互に釣り歩いているという、西置賜郡・鈴木俊春さん(67=農業)は「沖メバルはとてもうまい魚ですね。脂が乗っているので煮付けを基本に刺し身や塩焼きもいけます」と両手にうれしい花。

 いつも多点掛けを意識しているという、角田市・土生雄一郎さん(33=公務員)は「コンディションによって簡単に食ったり、そうじゃなかったりするのが面白さですね。今日はばっちりですよ」と満貫を3回。

 「コイのぼりを目指す」と言っていた、郡山市・今泉長門さん(58=会社員)は「連なって上がってくる姿がたまらないね。五目の展開になって、いろいろなお土産になるのも楽しさですね」と、沖メバル、黒メバル、マアジ、アイナメ、クロソイの五目達成。

 沖メバル釣りについて、「黒メバル釣りとの違いは水深がある分、追い食いの待ち時間を長めにするのが数を伸ばすコツですね。その日に反応する餌も変わるので、イカやサバの切り身など付け餌も数種類試してみるのが効果的です」と菊地船長は話した。

 当日の食いの良さは納竿時間まで続いて、私の釣果は沖メバル96匹、黒メバル22匹、マアジ2匹。条件次第ではあるが、しばらく期待できそうな魚影だった。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん=(電)0223(35)3552。受け付けは午前5時まで。乗合料金9000円。

 ▼当日の使用タックル 竿=がまかつ「シーファングマダイ50―300」、仕掛け=同「沖メバル・テリ仕掛 グリーンバケ仕様」12号。

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