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荒波ヒラスズキ 冬合宿で卒業弾み シケ歓迎!!サラシに潜む

[ 2019年1月11日 06:44 ]

シケ気味の海で本命を釣り上げた筆者
Photo By スポニチ

【現役東大生釣りまくる!】大学生活もあとわずか。現役の東大法学部4年生、中村太郎が訪れたのは長崎県対馬。狙うのは得意としているルアーのヒラスズキ。冬の荒海に挑んだ。

 新年あけましておめでとうございます。皆さまにとって、旧年はどのような一年だったでしょうか。私にとって、昨年は飛躍の一年でした。

 6月に就職先が決まってからは、ひたすら遠征を繰り返し、磯から大物を狙い続けました。そのかいもあって、かつてないほど大物を何匹も仕留めることができました。

 さて昨年12月下旬、18年を締めくくる釣行を、対馬で行いました。狙いはヒラスズキ。釣り友の九大生や阪大生計8人での遠征です。

 博多港から深夜フェリーに乗り込み、夜明け前に上対馬の比田勝港に到着。レンタカーに乗り込み、地磯をランガンします。

 荒磯に潜むヒラスズキは、海がシケた時がチャンス。荒波が磯にぶつかってできるサラシの中で捕食を行います。大荒れの磯で、サラシに的確にルアーを投げ込むスリリングでテクニカルな釣りです。

 下げ潮のタイミングで北西の有名磯に到着。この日はまだ風が弱いものの、沖に走る激流がウネリをつくり、それが磯にぶつかりサラシができています。磯を歩き、いかにもヒラスズキが潜んでいそうなポイントを発見。波にさらわれないように慎重に足場を選び、シンキングペンシルを投げてゆっくり巻いてくるとガツン!とヒット!根がゴロゴロする難所で掛けたため、慎重にファイト。ヒラスズキの強烈な引きをやり過ごし、なんとか足元まで寄せ、あとはランディングというところで痛恨のバラシ!60センチ後半はある、立派なヒラスズキをすんでのところで逃し、ガックリ。

 2日目、前日より海が荒れ、ヒラスズキ狙いには最高の海況。一同期待が高まる中、前日と同じ磯にエントリー。仲間が早々にヒラスズキを1匹上げ、はやる気持ちを抑えつつ、丁寧に1つ1つのサラシにルアーを通していきます。

 しかし、絶妙なサラシにどの種類のミノーを通しても当たりなし。捕食しているベイトが小さいと推測し、小型のシンキングペンシルにチェンジし、表層を漂わせるとついに食った!激しくエラ洗いするヒラスズキの動きをいなし、昨日のバラシの反省を生かして一気に抜き上げてキャッチ!

 サイズは51センチと大きくはないものの、状況を読み、適切なルアーでヒットさせた納得の一匹。前日のバラシの悔しさを晴らす最高の魚に出合えました。

 仲間はマダイやヒラマサも釣り上げ、対馬の海の豊かさを実感しました。ルアーフィッシング最難関のヒラスズキゲーム。腕を磨いてまた対馬に戻ってきたいですね。

 釣り味もさることながら食味も最高峰のヒラスズキ。寿司と煮付けにして、友人と弟に振る舞いました。これが絶品!

 これからの季節は一層冷え込み、釣り物が減ってくる厳しい時期を迎えます。おまけに私は大学卒業を掛けた厳しい期末試験を控えています。“釣り”と“卒業”の二兎(と)を追い、厳しい冬を勝ち抜きたいと思います。

 ?中村 太郎(なかむら・たろう)。1996年(平8)生まれ、東京出身。東大法学部4年生。10歳より渓流フライフィッシングを始める。現在は東大釣友会に所属し、磯からのヒラスズキや青物、サーフでのヒラメ釣りなどを楽しんでいる。

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