おめでタイ3品

[ 2019年1月10日 13:07 ]

やっと来た1キロ級  
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 マダイ3品を食す。おめでたいに通じる正月の定番魚ね。その気になって食べ尽くそうってわけ。ただ、オデコも覚悟しなきゃ。で、平塚・庄三郎丸で運試し。  (スポニチAPC 町田 孟)

 マダイは釣りにおけるガチガチの王道。ド本命ね。七福神の恵比寿(えびす)さんが抱えているくらいなんだから。ザ・日本の魚だ。だから掛かったときの興奮は一味違う。例えば意中の娘が振り向いてくれたって感じかな。ウハウハだったでしょうが。その後の結果も腕次第。心躍るとはこのことさ。

 【釣戦】宿特製仕掛けは3号8メートル1本バリ。場所によっては4号。「夜光玉はつけない方がいいよ。コマセはビシの半分くらい。タナは上から。道糸のマークで確認してね」。田中雅人船長=写真=から基本的な指示が飛ぶ。40メートル前後から開始。来ない。ピクリとも。餌も残ったまま。ズボラになって、置き竿に。ボーッとしてると船長に叱られちゃうから折を見ては餌の点検。手を替え品を替え状態で、何の気なしに誘いをくれたら来ましたよっ。

 【3品クッキング】

下処理をして2日寝かせる。甘みが違う。

 ▼タイ茶漬け サクの皮を引いたらやや薄めのお造りに。しょう油2、酒1、みりん1の割合のつけダレを煮切る。冷ましている間にすった炒(い)りゴマを混ぜ切り身を10分ほど漬け込む。ホカホカご飯に乗せて、てっぺんにワサビ。刻みのり、三つ葉をあしらい煎茶をかけまわす。

 ▼湯引きハモもどき 皮付きサクの身側を上にして2、3ミリ間隔で切れ目を入れる。大きめに3等分したら熱湯に10秒。引き上げて冷やす。それぞれに梅たたきを乗せる。

 ▼カブト焼き 頭を2つに割る。塩を振り10分ほど置く。汗をかいたら拭いて再度軽く塩をして焼き上げる。

 鼻歌交じりの家人。茶漬けをサラサラッと平らげちまった。揚げ句「酒の締めにもいいわね」。下戸のくせにナマ言ってんじゃないの。



 昨年12月19日に、小柴・小金丸の当主、小山満寿夫さんが亡くなった。僕が釣りを始めた40数年前は、まだ詰め襟の中学生。やがて高校を出て舵(かじ)を握り看板の「大アジの小金」をかたくなに守ってきた。

 外道にハリスを切られたりすると、からかい半分に愛嬌(あいきょう)のある笑顔を向けてきた。いいやつだった。酒が大好きだった。

 「当たったら竿を軽く持ち上げて掛かってるのを確認してリールを手で5、6回巻いてください。いきなり電動のボタンを押しても上がってきませんからね」。決まり文句が耳に残る。

 当日海にいた。食いが渋い中、イラつくような電話音。思わず叫び声をあげ、同行の林悠二APCに訃報を伝えた。と、その時竿先がググッ。55歳の別れだった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。午前7時出船。乗合料金1万円(コマセ付き)。

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