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うまくイカない日もあるさ いきなり“着乗り”でイケるかと思ったら…

[ 2019年1月8日 07:28 ]

コンスタントに数を伸ばしていた小泉さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】相模湾、小田原沖でヤリイカを狙った。中・小型が多かったが、結構いい突っ込みを見せ、1匹、2匹と釣れるごとに「よくぞバレずに…」と感謝?の気持ちでいっぱい。タナは底で、ゆっくり、じっくりの誘いがヤリイカを魅了しそうだ。(スポニチAPC 山本 有道)

 「やってください。水深は150メートル」とおおもり丸の瀬戸清光船長の合図でスタート。昨年は夜釣りのムギイカやヤリイカなど浅場のイカが多かったので「150メートル」と聞いた時はちょっぴり不安。当たりが分かるかな、と。

 ところがオモリが底に着いて糸フケを取ったところ竿先がかすかに揺れている。

 乗った!バレないように“中速”でリールを巻いたところ、姿を見せたのは30センチ級。

 第1投、それもヤリイカ釣りでは気分のいい“着乗り”だけに「今日はいけそう」。

 すっかり自信を持ってしまった。「ちょっといい型だね」と船長が指さす方向を見れば、横浜市の西野一昭さん(70)が40センチ級の良型を手にし「小さな当たりだったけど、これがヤリイカの面白さだね」と喜んでいた。

 1匹釣ってから間が空いた。乗りを確認、それから電動リールに任せるのだが、途中でバレてしまう。それも3回連続。隣で釣っていた伊勢原市の小泉禎雄さん(47=会社員)なんか着実に数を伸ばしているのに…。

 スルメ、ヤリイカを20年ほどやっているという小泉さんにコツを聞くと「今日は渋いですよ。私もバラしていますよ。当たりがあれば軽く合わせるようにしてます」と貴重なアドバイスをくれた。

 教わった通りにするとバラシも減って2匹目、3匹目…。乗りが悪い日は合わせが欠かせないのだ。水深も170メートル、190メートルと深くなっていったが、群れに当たればほぼ全員に行き渡るような場面も。やっと“入れ乗り”到来か、と期待を持たせたが好事魔多し、西風が吹き始め、おまけにウネリも。船も揺れて釣りづらい状態になり、残念ながら早上がりとなってしまった。

 釣果は20〜45センチが5〜27匹。トップは小泉さんで「当たりが小さく見逃しがち。難しかったですね」。私もうなずき、帰りの船上は反省の場になってしまったのだった。だが、ビギナーが40匹釣り竿頭になったり、ベテランががんばっても30匹に届かない日もあるのがヤリイカ釣り。出直しだ。

 ○…タナは底。誘っても1〜2メートル。今のヤリイカはアマダイ釣りと同じ…と言うのは瀬戸船長。ゆっくり誘い上げ、ゆっくり下ろす。この繰り返しで、時には50メートル上げてからの“巻き落とし”。これも効果的だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、小田原・おおもり丸=(電)0465(84)0456。予約制で集まり次第出船。目安は午前6時ごろ。料金は氷付き9000円。

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