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“バナナ状態”の連発!落ちギス26・5センチ筆頭に47匹

[ 2018年12月19日 11:56 ]

兵庫県播磨町・播磨新島

落ちギス4匹が一気にかかる“バナナ状態”に笑顔も出た
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】朝夕がめっきり寒くなり、山々も赤く色づいてくると“落ちギス”の投げ釣りが面白くなってくる。好釣り場と評判の、兵庫県播磨町にある人工島・播磨新島へ12月5日に釣行。引き潮が港内へ流れ込んだ昼過ぎに群れがやってきて、まるでバナナの房のように見える4連も出るなどアタリが連発。15〜26・5センチの良型47匹を釣り上げ、満足感に浸った。(関西ベイキャスターズ・松尾 幸浩)

 夏場は浅瀬に生息していたキスが、秋の海水温低下に合わせて深場へ移動してきたのが落ちギス。越冬前に荒食いし、良型が釣れる確率が高いこの時期は、1年で最もキス釣りが楽しめる。

 京阪神近郊の好釣り場と言えば、何といっても播磨新島の赤灯台波止先端部。水深がたっぷりあり、潮通しも抜群で良型の数釣りができるとしてファンに絶大な人気がある。

 幸いにも平日で、好ポイントの内向き右角が取れて、まずはひと安心。キスバリ7号にイシゴカイを刺した仕掛けを、午前7時過ぎに第1投。まずは広範囲に投げ分け、群れを探すことにする。

 早朝こそ冷え込んだものの、風も弱くて気象条件は上々。潮は中潮でゆっくりと港外へ流れており、満潮は午前11時ごろ。チャンスは引き潮が港内へ入る昼からと読んでいた通り、さびいても案の定、全く反応がない。

 仕方なく、水深に変化のある駆け上がりポイントを見つけて仕掛けを止める作戦に変更したが、当たるのは小さなマダイやハゼ、フグなどの外道ばかり。しかも、潮が止まると大きなヒトデやウニが掛かる始末だ。

 見学に来た地元の方も「最近はキスがさっぱり釣れてませんよ」。さすがに「釣れるのか?」という不安がよぎるが、「潮が好転するとキスの群れが必ず入って来る」と、信念を持って探っているとこれが大正解!

 昼過ぎに待望の潮が港内へと流れ込み、海面がざわついて、いかにもな雰囲気に。好機到来。潮上へキャストして探るとブルン、ブルルンという心地よい感触が伝わってきた。

 ワクワクしながらリールを巻くと、いきなり20センチ超をダブルでゲット。思わず笑みがこぼれる。それからもダブル、トリプル、時には4連で良型が次々ヒット。活性が高いのでキスが暴れ、まるでバナナみたいな状態になって、うれしい悲鳴だ。

 午後1時半ごろにはギュギューンとサオ先を引ったくる強烈なアタリで26・5センチもある大ギスがヒット。「これが落ちギス釣りの醍醐味(だいごみ)だ〜」ともうウハウハ気分。数釣りのコツは潮を読み、狙いどころを見極めてアプローチすることが大事だと改めて実感した。

 まだアタリが続き、活性も高かったが、午後2時過ぎに北風が強まり、波も大きくなってきたので納竿。それでも、ずっしりとしたクーラーの中身を確認して再びほほ笑んだ。

 さらに冷え込んで来ると、良型が居つくので、今後も落ちギス釣りは堪能できる。潮を見ながらチャレンジしてほしい。

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