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50センチ級アマダイ当たり年 “ゴーマル”連発

[ 2018年11月7日 11:33 ]

「狙っていたんです、このゴーマル」富田さんが釣り上げたのは52センチのこの日最大
Photo By スポニチ

 【ガイド】11月を迎えアマダイの好機がやって来た。開幕早々から夢の“ゴーマル”(50センチ超級)を何匹も上げているのが、葉山鐙摺・たいぞう丸だ。ポイントは広くデカアマはすぐそこに…。今後の水温低下に伴い、さらに期待がふくらむ。(スポニチAPC 林 悠二)

 「出た、出ましたデカアマダイ!」――右舷ミヨシの海面に特大が浮上した。ファンの間で“ゴーマル”と呼ばれるデカアマ。朝方2時間半、近場で数を伸ばした後、9時から狙った城ケ島沖の100メートルダチで大物第1号48センチが出た。

 「ここはデカいのがいる場所。頑張ってね」――河村丈史船長のアドバイスが早速的中だ。

 横浜市の高木充彦さん(45=会社員)は幅広の魚体を抱えて相好を崩した。

 「当たりは繊細だけど、一瞬でハリスを切るパワーの持ち主」。ここに魅せられて8年目。高木さんは4年前に55センチ、46センチのシロアマ、昨年は50センチ級を5匹…など数々の記録が。

 その高木さんを追って次に竿を曲げたのは左舷トモ。藤沢市の須藤雄介さん(36=会社員)が手にしたのは42センチ。「小さい魚信を感じたけど待っているとグン。強い突っ込みでした」。その30分後、須藤さんが再び竿を曲げた。何度も竿を絞り込まれた末、海面を割って出たのはデカアマ。50センチに1センチ届かない49センチ。「青く光る小型水中ランプが良かったみたい」と須藤さんが勝因を教えてくれた。でも、ここで終わらなかった。

 「あと10分です」(船長)。すると今度は右舷トモ寄りで。3匹目のデカは52センチ。「今季初の大物」と大喜びしたのは横浜市の富田淳一さん(52=会社員)。「今年の初釣りで50センチ級2匹、3日後に3匹。18年は大当たり」と富田さん。

 たいぞう丸では、知人を含めてデカアマを釣った人が目白押し。一生で1匹お目に掛かれば御の字の魚なのだが…。まさにデカアマ天国?魚影の濃い相模湾、ぜひ狙ってもらいたい。

 ○…朝方は近場の葉山沖を攻めた。80メートルの深場。筆者の第1号は38センチ。次いで35センチを含めて4匹。ほぼ全員が数匹ずつ本命の顔を見たところで、お待ちかねの城ケ島沖へ。仕掛けが海底に届き、タナ取りをして誘いを掛けるとククク…。餌取りも盛んで20センチ前後のキダイをはじめ、オニカサゴ、イナダなどゲストも多彩。そして船内に次々と歓声が。マメに餌を確認するのも大物と出合う決め手になる。

 ◎河村丈史船長

 たいぞう丸21号船の新人船長。2年前までは宿の常連で、特にアマダイ、マルイカは名人級の腕前。釣り場を熟知し、刻々と変化する潮流や海底状態などマイクを通して逐一知らせてくれる。ビギナーにもうれしい優しい船長だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)046(875)1932。乗合は予約制で出船は午前7時、料金は餌付き9500円。

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