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マダイ69センチゲット!ゲストも多彩 クロダイ餌取りに苦戦も本命ゲット

[ 2018年10月28日 07:05 ]

海況がよくない中、本命を釣り上げた近田さん(左)と五十嵐さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】秋の釣りシーズン到来。宮城県仙台湾では一つテンヤのマダイが人気。多彩なゲストも竿を曲げる。新潟県の日本海側ではクロダイが面白い。

 ◎宮城県仙台湾

 塩釜漁港のみなとや釣具店のみなとや丸は一つテンヤのマダイ船を出船。自らも釣りが大好き、という秋元勝治船長から「テンヤは8〜10号を使ってください。軽い方が食いは良いのですが、重めを使用してキャストしながらテンポの速い釣りを勧めます」とアナウンス。

 朝一番、マダイがよく餌を捕食する時間は本命の気配がなく2時間ほど経過。しびれを切らした船長が「魚探には反応があります。魚はいますよ」と自ら竿を出しキャスト。すると、1投目で竿が大きく弧を描いた。なんと66センチのマダイを釣り上げてしまうハプニング!?が。しかし、それを見た釣り客が奮起したのは言うまでもない。

 タイラバを選択していた、山形市・水戸光一さん(47=運送業)は「底付近でヒットしました。本命をキャッチしたので一安心です」と船長に続いて、63センチを釣り上げた。

 今年の4月まで千葉に住んでいてテンヤの釣りをしていたという、仙台市・向後智章さん(55=会社員)は「こちらでも私の得意とする釣法の船を見つけたので、通っています。これです!この感触ですよ」と69センチを浮上させた。 

 残念ながら本命にありつけなかった釣り客にもゲストは多彩だった。私はタイラバでホウボウ、カナガシラ、テンヤでハナダイ、ヒラメ、イシモチを釣ることができ、存分に楽しめた。(スポニチAPC 菅野 順也)

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、塩釜・みなとや釣具店=(電)022(366)3709。出船は午前5時。乗合料金1万2000円(餌2パック付き)。

 ◎新潟県村上市・寝屋漁港

 渡船で新離岸堤防に渡った。水温もまだ高くこんな海況では、相当の餌取りは覚悟しないといけない。

 予想通り、1投目から付け餌のオキアミが消える。「チヌパワーくわせダンゴ」釣法に切り替えても、タナまで届かない時もある。

 それまで動きのなかった潮がゆっくりと流れるようになると、いくぶん小魚が消えたようだ。餌を「食い渋りイエロー」に換えて数投目、ウキがストンと水中に消えた。大きくはないが本命の手応えが愛竿から伝わってくる。タモに入ったのは30センチ。厳しい海況から釣り上げたので大満足である。

 再び当たりがあったが今度は、メジナの30センチクラスがヒット。

 だが2匹追加したところで流れがなくなり、またも激しい小魚が襲ってきた。餌取りの正体は、アジ、サンバソウやウマヅラハギ…。当たりもなく付け餌は消える。

 時にはチヌパワーくわせダンゴを使ってもタナまで届かないこともある。2人いた先客は、釣果もなく早々に帰り支度を始めた。

 昼すぎになると真夏を思わせるような暑さになってきた。

 それでも、小魚との戦いは続く。功晴丸の船長に旧離岸堤防の釣果を聞いてみたが、状況はどこも同じで芳しくないようである。

 迎えに来た功晴丸に乗り込んで向かった先の旧離岸堤防で、クロダイをゲットした釣り人に出会った。

 新潟市の五十嵐宏さん(59=運送会社経営)と、近田晃さん(66=農業)。2人とも餌取りに悩まされたと言いながらも本命を釣り上げていた。付け餌をオキアミから食い渋りイエローに換えてから連発したそうだ。まだまだ厳しい海況の寝屋港周り、水温が下がるこれからがベストシーズンを迎える。

(スポニチAPC 小林 純平)

 ▼寝屋港周辺の釣況・渡船 村上市寝屋港・功晴丸=(電)090(2459)5799。渡船料は堤防2500円、磯場は3500円。

 ▼使用餌 チヌパワー日本海、チヌパワー、チヌパワースペシャルMP、激荒、オキアミ1キロ。食わせ餌はくわせオキアミスーパーハードL、食い渋りイエロー、チヌパワーくわせダンゴ。

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