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タルイカ来た!11キロオーバー “モンスター級”狙える

[ 2018年10月24日 14:39 ]

福井県敦賀市色浜

デカっ!神保さんが釣り上げた11キロオーバーのタルイカ
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】秋のシーズンに3年前から毎年楽しみにしているのが、福井県敦賀市色浜から出船して狙う、日本海のタルイカ釣り。今年は例年をはるかに超える数が上がっており、数年ぶりの好釣果が期待できるという。いつも通り、ジギングで釣友の船に2〜3週間前から乗船予約したが、どうにか乗れる状況というすごい人気だった。(スポニチAPC・村本 英信)

 今回、友人の「竹宝丸」で釣行したのは10月10日。その前日も出船予定で予約していたが、台風24号の余波で欠航したため、2日間の予定が1日になってしまったが仕方ない。

 午後3時30分集合。同4時30分の出船直後はうねりが残っていたものの、夜が更ける頃には収まってくる。1時間半余りでポイントに到着して早速、サオを垂らす。指示棚は40〜90メートルで、ゆっくり広範囲に探ってみる。沖上がりの同11時30分まで時間はたっぷりある。

 誘い方は、まず“トーントーントーン”とゆっくりしたワンピッチジャークで動かす。その後、ワイドにしゃくり上げてフォールで誘い、20〜30秒程度そのままにしてアタリを待つのが一般的だ。

 開始直後、タルイカ専用ジグスッテにスルメイカが触りに来た。タルイカ狙いのタックルなのでアタリの出方が小さい。船中でスルメイカが上がる中で、この日の1匹目と2匹目の中型タルイカを上げる釣り客が出た。

 当方も3匹連続でスルメイカを釣った後、それよりも明確なアタリが来た。とは言ってもスルメイカのアタリが3センチほどロッドの穂先を押さえる感じなのに対し、5センチほどといったわずかな違いだ。

 すかさず合わせると重くて、絞り込むような独特の引き。ロッドでため込み、リールは巻ける時に巻く感じで上がってきたのは小型のタルイカ。続けて2、3匹目を釣り上げる頃には船中で、タルイカを釣り上げた客らの歓声が響いていた。

 この日最大級の11・13キロを釣り上げたのは2つ右隣にいた常連の神保さん。あわせの瞬間からファイト、キャッチまでずっと見ていたが、実にそつがない。大型はジェット噴射で10キロ級のブリよりも引くので見ていても楽しい。取り込みは船長にギャフまたは玉網でお願いしていた。

 当方が4匹目を取り込んで以降、当たりは遠のいたが、終了までに船中で大小のタルイカ17匹とスルメイカ数十匹、その他にサゴシやハガツオが上がった。タルイカ釣りはたくさんの墨を浴びる恐れがあるので、防水かっぱなどを着る方が良い。もちろん、ライフジャケットは必着だ。

 今年は当たり年で数を狙うにはまたとないチャンス。今後は大型が増えてくる分、数は減るかもしれないが、一度釣ってみたい方にはまたとない機会だそうだ。後半になるとしけで出船率は下がるが、モンスター級を釣るチャンスも。釣期は12月後半までだそうだ。

 ◆タルイカ 地域によってソデイカ、アカイカ、セーイカ、カンノンイカとも呼ばれ、タルイカは日本海沿岸の通称。大きいものなら体長1メートル、重さ20キロにもなる食用イカの最大種。世界中の温帯、熱帯海域の水深250メートルほどに生息し、夏に北上して日本海に入り、秋が終わるころには南下する。そのまま食べるより一度冷凍し、解凍して食べると甘くなっておいしい。食べ方は刺し身はもちろん、天ぷら、イカステーキなどもおすすめ。

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