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ヘラブナ 放流&信玄 新旧ツ抜け 越冬場所巣ごもりで荒食い期到来

[ 2018年10月22日 07:58 ]

筆者はヘラとまやりとりを楽しんだ                               
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】落ちブナ期を控えて新ベラを放流した山梨県甲府市の千代田湖。新ベラは束釣り(100匹)の爆釣が続いている。地ベラの「信玄ベラ」は強い引きで放流魚に対抗。ポイントに落ち着くに従い一層の荒食いを楽しむチャンスだ。(スポニチAPC 上田 観水)

 新ベラの放流効果を期待して訪れると、思いは同じか月例会を企画した釣り会も多く、人気のロープはボートが鈴なりだ。

 中央ロープの端に空きを見つけて、周囲を見渡すと20〜27尺の長竿攻めで入れ食い状態の人もいる。

 21尺竿いっぱいのタナへ「凄麩」=チョウチン仕様=餌を打ち込むと、ハリスがなじむ途中でズバッ。これが空振り。早い当たりでも新べラは釣れるはずだが?

 次投は餌をタナに届かせ2、3目盛りなじんだ後、餌落ち寸前のチクッ。信玄ベラと思われる当たりで新べラが来た。

 試行錯誤しながらヒット率の悪さや上ずり気味の動きに対応して16尺竿に変更すると、餌がタナに届くとモヤモヤ、スパッ。心得た当たりで釣れ始まり引きも良い。次第に魚影が濃くなったとみえ、当たりが小さくなった。食わせ餌も「力玉」に変更すると、新旧を交え25〜37センチがツ抜け(10匹)へと釣果はアップした。

 これに気を良くして数釣りを望んだが愛竿は引き込みの強さに悲鳴を上げて玉口がひび割れを起こしたので納竿とした。

 放流場所に近い大沼ロープから新ベラの入れ食いモード(130〜200匹超え)が始まって放流ベラが信玄ベラを刺激。共に浅場から深場の越冬場所へと巣ごもりすればさらに荒食いするこれまでのパターンだ。

◎ポイント (1)中央ロープ=釣り禁止区域に近い位置が1番人気で、新ベラは5メートル前後のタナ、地ベラはその上層を回遊しているようだ。水温が下がれば底が面白い。

 (2)桜並木ロープ=新ベラは沖めのカケ上がりを回遊。長竿で回転の速い餌打ちが効果的。地ベラは底を回遊している傾向で岸向き狙いもお勧め。

 (3)大沼ロープ=新ベラ放流初期と戻り回遊する時期に爆釣が始まる傾向にある。湖の中央寄りを長竿で底釣りすれば、当たりの出方は遅いが地ベラ交じりで釣れ始まる可能性大。

◎攻略法

 水温など釣り条件の変化が大きい落ちベラ期とあって、地ベラは2、3メートルの宙層から5メートル以上の底へと潜り、新ベラは中間の層を回遊して次第に落ち着く傾向。こういう時は回遊路とタナを探ることが第一。探り当てた決めダナへ一気にバラケる上餌と、一拍遅れて餌落ちする食わせ餌攻めが効果的だ。

 お薦めはグルテン餌、当たり次第で「力玉」や「一発」も見逃せない。

 ▼釣況 大沼荘=(電)055(251)8811。貸しボート2500円。

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