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秋の旬へ、さイサギよし!30センチ超連発でクーラーもテンションもMAX

[ 2018年9月26日 14:00 ]

和歌山県日高町阿尾港

この日の竿頭・大阪市の高山さんが見事ダブルゲット
Photo By スポニチ

 これから秋の旬を迎えるイサギ。和歌山県日高町の阿尾港から出船する「共栄丸」から好調との情報が入ったので、車を走らせた。潮の変化のため序盤は少し苦戦したものの、最終的にはサオ頭が36センチの良型を筆頭に28匹、当方も30センチ超だらけでクーラーがいっぱいになるほどの入れ食いタイムを満喫した。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 出船は午前5時と聞いたので大阪市内を9月16日午前2時に出発し、4時ごろ到着。わずか約2時間ほどで来れるのがうれしい。船の前に車を止めてから阿尾漁港の向かい側にある、共栄丸の利用者らが使う料理民宿「共栄」で受け付けを済ませた。

 乗船開始。まだ夜が明け切っていない中、ゆっくりと港を離れる。低気圧の影響からか少しうねりがある中、ポイントとなる日の岬沖へ向かった。

 到着は約30分後。前日にたくさん釣れていたところで錨(いかり)が投入された。セットしたのは120号のステンレスカゴの天秤仕掛け。ハリスが3・5号で3本針、エサはアミエビを使用する。ここの水深は60メートル前後だという。

 投入の合図が船頭から出た。狙うタナは底から5〜7メートル上げたあたり。カゴにエサを詰め、指示されたタナまで持って行き、ロッドをあおってイサギを寄せるという釣り方だ。

 何度かエサを詰め直しては、投入を繰り返す。しかし、どうもアタリがない。どうやら前日までなかった潮の濁りが入って来ているのと、ほとんど潮が流れていない状態なのが良くないようだ。

 しばらく様子を見た後に意を決して移動。約10分、船を沖へ走らせ、再び錨を下ろしたポイントで狙ってみるが、ここでも残念ながら反応がない。

 何度か錨をかけ直しながら潮の様子をうかがっていた船頭が、ここで前日に好調だった最初のポイントへ戻ることを決断。これがまさに大正解で魚探に大きな群の反応が出ていた。

 「底から7メートルより上を狙うように」との指示通り、仕掛けを落とす。すると、すぐにイサギからの手応えがロッドに伝わってきた。入れ食いタイムのスタートだ。先ほどの釣り方でアタリを待つと、クンクンッという手応えが来る。ひたすら、この繰り返しだ。

 30センチ超の良型もどんどん交じる。気が付くとクーラーボックスにはイサギの山ができていた。ここで残念ながら沖上がりの時間を迎えてしまい、納竿となったが、まだまだ釣れそうだった。

 この日のサオ頭は、28匹の大阪市・高山栄出(えいで)さん。サイズも26〜36センチと立派で、それ以下はすべてリリースしたが、その数は持ち帰った数より多かったそう。翌17日には38センチを筆頭に85匹を釣った猛者もいたそう。

 脂の乗った白身は小型でもうまいがサイズよければ更によし。刺し身や塩焼き、なめろうなんかにしてもいい南紀のイサギは、家族にも喜ばれますよ。

 問い合わせは共栄丸=和歌山県日高郡日高町阿尾464、(電)0738(64)2318。2隻態勢で出船しており、これからのシーズンは、イサギの他に落とし込みによる青物狙いやマダイ、五目など年末に向けて色々な釣りが楽しめる。宿泊施設、無料休憩所あり。

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