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マアジが醸す洋のアジわい ロコモコ風ヘルシーアジバーグ

[ 2018年9月21日 10:11 ]

体高のある良型アジが連発
Photo By スポニチ

 年中通して釣れるのが東京湾のマアジ。良型も交じり、全国で有数の美味アジとして人気も高い。ふくだあかりが出掛けたのは深川・吉野屋。刺し身やフライの“定番”ではなく洋風の逸品を作った。

 アジの旬はいつか?「夏だ」と言う人もいれば「冬の方が身が締まって脂が乗っている」と言う人もいて、評価はさまざま。ワタシとしては今まで春夏秋冬、東京湾のアジ釣りをしてきた結果、脂乗り具合に多少の差はあるが、どの季節でもおいしい。しかも釣り方は簡単、タックルもライトでおまけに数も釣れるとくればシーズンごとに行くしかない。

 吉野屋では平日にもかかわらず、20人と満席。初めて釣りをするグループや、やり込んだベテランさんが入り交じりにぎやかになった。

 出航して30分、最初のポイントは水深17メートル前後。船長の指示ダナは底上2メートル。早速、仕掛けを落とし、底から1メートル上げてコマセを振り、また1メートル上げてコマセを振って当たりを待つ。竿先をチョンチョンと誘ってみたり、聞き上げてみたりしたが当たりが出ない。全く出ない。釣り方は間違ってないハズなのに、なぜか釣れてくれない。不思議なことに「仕掛けを落とすときにサミングしてね」が分かっていなかった初心者の方が物凄く釣る。

 ベテランさんが当たりを出していないのに終始釣る。しかも、物凄く楽しそう。「また来た」「アジ?サバだ!デカい。マグロみたい!」「釣り、超楽しいっすね」と終始ハイテンション。見ているこっちが気持ちよくなるぐらい楽しく釣りをしている姿にすっかり癒やされ、ちょっと一呼吸。ふと自分の仕掛けを見ると、ハリス3号だった。一方、初心者さんが使っている仕掛けは1・5号。この差か!?しかも、「俺、3メートルとか4メートルの方が釣れるんすよ」と。そうか、タナが上だったか。と、初心者さんから学んだワタシ。その後仕掛けを替え、当たりが出るタナを探るべく、ちょっと上げたり下げたりしていたら、その後はやっとのことで爆釣モード。前半全く釣れてなかったけれど、後半なんとかリズムに乗ることができた。

 が、60匹以上の釣果を出している人がいるのに、ワタシは21匹。数的にはちょっと振るわなかったけれど、リリースサイズは4匹程度で、他はみんな体高と長さのある立派なアジばかり。食べる分だけ釣ったと思えばむしろいい感じの釣れ具合でした。

 ◆ふくだあかり 1981年(昭56)、茨城県生まれ。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。乗合料金は男性8500円、女性、高校生6500円、中学生以下5000円。

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