×

67人奮闘!鮪来なくてもカツオに笑顔

[ 2018年9月20日 07:18 ]

同時ヒットに喜ぶ山口真奈美さん(右)と有里恵さん
Photo By スポニチ

 女性だけの釣り大会「スポニチ創刊70周年記念 シップスマストカップ2018レディース鮪(マグロ)チャレンジ」が16日、相模湾一帯で開催された。貸し竿で釣った48人を含め67人が庄三郎丸の12、17、22、23号船の4隻に分乗。当日の奮闘ぶりを特集!

 【姉妹で父に土産】「お父さん、びっくりしちゃうよ」と口をそろえていたのは23号船に乗っていた小平市の山口真奈美さん(33=会社員)と有里恵さん(32=同)姉妹。釣り好きの父・辰巳さん(66)に連れられ、小学生のころから堤防や砂浜からの投げ釣りを楽しんできた。今回のマグロはもちろん初めてで「もし釣れたら…夢心地で参加」と真奈美さん。本命は釣れなかったが、まず4キロ級の本ガツオ。そして姉妹同時のヒット。「リールが巻けないほどの引きは人生の中でなかったので楽しめました」(有里恵さん)。これが4・4キロで船別2位。カツオが好物の辰巳さんに“敬老の日”のプレゼントとなった。

 【静岡コンビで仲良く】経験者の目立つ22号船は、特大本ガツオが朝から順調。結果、1人5匹を筆頭に船中17人25匹の大釣りに。そんな中、健闘したのが静岡からの遠征組だ。釣り歴10年、焼津市の三浦愛さん(31=地球おこし協力隊)は、師匠と慕う静岡市の鈴木聖美さん(27=会社員)と仲良く参加。口開けの第1号は鈴木さんで超ご機嫌だったが…。それもつかの間、直後に三浦さんが2連発。そのパターンが2セットあり結局、4―2で圧勝。三浦さんは船別2位に輝いた。

 【2回目で総合4位】初ガツオ!ん?いや生涯初ガツオが5・2キロで総合4位。鎌倉市の林さつきさん(38=自営)はまだ2回目の釣り。1回目は「お盆に行ったシロギス」と大胆な挑戦だった。同市に住む井上綾乃さん(40=自営)、新宿区の新発田彩さん(39=会社員)とともに参加。三重のオマツリにもバレず上がってきた幸運に「ウソーッ、ヤッター。もうハマりますね」。ちなみに新発田さんも4・6キロを仕留め船別2位に。(12号船)

 【引きに大興奮】「新しいウエアを買おうと開いたシップスマストのホームページで大会を知りました」と話したのが12号船に乗船した多田亜沙美さん(29=自営)。釣り歴は4年。「テクニカルな小物釣りが好き」とこれまで狙ったのはカワハギやフグなど。「マグロを釣りたかったけどタックルが高くて手が出なかった」と貸し竿ありの大会はもってこい。本ガツオを3匹釣り、「今まで経験したことがない魚の引きでした」。

 ◎あかりはコマセ振り方伝授

 大会のお手伝いで17号船に乗りました。女性だけの大会って華やかでいいですね。船上で何人かの参加者の方にコマセの振り方をお教えしました。坂戸市の福井貴子さん(44=会社員)と参加していた相生市の湯沢美幸さん(32=サービス業)はそんな中の一人。釣り歴は「アジ、タチウオ、タラなどで10回以内」。「大会に参加してみたものの釣れないかも…」と最初は自信なさげだったのに結果は船別3位に入賞する4・3キロを含め本ガツオを2匹。本当にうれしそうでした。現在、女性が活躍できる社会づくりが叫ばれていますが、釣りの世界も同じ。機会さえあれば誰でも輝くことができると思いました。(ふくだ あかり)

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る