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福浦カワハギ 知ってほしい もうすぐシーズン若船長の心意気

[ 2018年9月17日 07:53 ]

25センチ級の良型を釣った勝久さん。いよいよ船長デビューだ
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】気づかないうちにハリがスッテンテン!釣り人の好敵手である餌取り名人の異名を持つカワハギ。福浦・よしひさ丸では、シーズンを迎え「カワハギ乗合」を午後船でスタート。早速、出掛けてきた。(芝 真也)

 カワハギの釣り場としては、あまり知られていない福浦〜真鶴沖エリアだが、漁礁、定置網周り、岩礁帯とカワハギが活動するには最適な条件が多くそろう魅力のあるポイント。この地区は、専門に狙う船が少ないことから、魚がスレていないのも特徴だ。

 「水温が高く、まだシーズン本番前。この時季、数はそれほど出ませんが、型の良いサイズがそろいます。引きが強くて楽しめますよ」と高橋稔船長。

 午後1時に出船して、最初のポイントは、水深30メートル前後の漁礁周りからスタート。

 付け餌のアサリを丁寧に付けて投入。カワハギは主に海底付近に群れているため、まずはオモリを着底。ここから、当たりを出させるために竿を動かし誘っていく、ゆっくりと竿を持ち上げる「聞き合わせ」を基本に、竿を小刻みに上下させる「叩き」と竿先を下げて仕掛けを緩める「たるませ」を組み合わせて、当たりの出るパターンを探していく。この釣りの難しいところであり、面白いところ。

 当日は、台風21号が通過した数日後。まだ底荒れの影響が残っているのか、水温の高いこの時期ながら、トラギスやベラのようなゲストは、ほとんどなくて、餌も残ってくるような状況。そのためか激しく竿を動かして叩きをするより、ゆっくりと竿を上下に動かす誘いに当たりが多いと感じた。

 オモリで海底をトン、トンと軽く小突くように誘っていると「コンッ」と当たり!ゆっくり竿を立てて聞き上げていく。「カンカンカンッ」と金属的なカワハギ独特の引きが訪れ、筆者は23センチ級をゲット!

 ポツリ、ポツリと当たりは続き、水深25メートル前後の岩礁帯のポイントに移動すると、当たりが連発するようになってきた!ここは根がキツイ。そこで仕掛けを底から切っておくことを基準に、竿を下げていく時に、当たりが出るパターンが多かった。 

 「カワハギの状況がわからないと、お客さんに何も伝えられないからね」と左舷ミヨシから竿を出していた若船長の勝久さんは「1メートル持ち上げたところから、ゆっくり落とし込んでいったら当たりが出ましたね」と25センチの良型をゲット!「親父はマダイや深場が得意だけど、俺はカワハギのようなテクニカルな釣りが好き。福浦はカワハギ釣り場として、あまり知られてないけど、お客さんに来て喜んでもらえるように頑張りますよ」と意欲満々だ!

 水温が下がってくるこれからは群れが固まるので、数、型ともに期待できる。釣れたカワハギはパンパンとまではいかないが、キモが大きくなってきているので、食味も楽しみ。キモパンをゲットしに出掛けよう。

 ○…午前船のマダイ五目も好調。1キロ級が数釣りが続いており、2キロ級の良型が交じることも。これに、イサキ、キントキ、メダイ、ヒラソーダなど、多彩なゲストが交じり楽しまれている。そして、そろそろ気になるのが、秋の人気者ワラサの様子。「反応は見えていますよ。コマセに反応して口を使ってくれれば始まりそうですね」と稔船長。こちらも期待大だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。午後1時出船。料金8500円(氷付き、餌は別途)。午前マダイ五目へも出船中。

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