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アカムツ ヒット連発 ゲーム感覚で秋のポイント“攻略”

[ 2018年9月15日 07:14 ]

中村さんは良型を連発
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】今秋は、サンマが豊漁の知らせを受けて、我が家の食卓も一安心。数ある秋釣りの中で、オススメなのが鹿島沖の高級魚・アカムツ。ゲーム性が高くて、手軽に楽しめる人気ターゲットだ。ツ抜けの釣果も珍しくないぞ。(国友 博文)

 薄もやの中、豊丸は鹿嶋港を出船すると向かった先は、アカムツの一級ポイント「寒猫根」。狙う水深が100〜150メートルのため、ヘビーな道具は必要ない。中深場竿やアジビシ竿も流用できる。片手で操作可能なゲームロッドは、感度も抜群でオススメだ。

 道糸は、PE3号以下が基本でオモリは120号。早潮対策で150号もあるといいだろう。胴突仕掛けのハリ数は2本までがオススメ。

 この釣りの基本は、正確なタナ取りにある。オモリが海底に届いたら、素早く糸フケを取り底から1メートルまでを集中的に狙う。誘い方もさまざまだが、中オモリを使うと効果的。オモリが着底した状態で、仕掛けを張ったり、緩めたりカワハギ釣りのイメージだ。そして、マメにオモリで海底を小突いてタナを取り直すことが有効な誘いになる。

 ポイントに到着すると「はい、どうぞ。116メートルです」と出頭洋幸船長から開始の合図。

 すぐに「来たよ」と船長。左舷トモのファーストヒットは30センチオーバーの良型ムシガレイだ。続いてドンコも顔を出す。外道が豊富なのもこの釣りの人気。サバの猛攻の中、120号のオモリに気を注入して投げ入れる。 着底を確認して、糸フケを巻き取ると「グン!グン!」とすぐに当たりだ。サバか?時折、強い引きを見せる正体は?残り10メートルで最後の強い引きを見せると、海面が赤く輝いた。

 開始3分で本命がタモに収まり、女将さんも笑顔で応えてくれる。これを合図に本命の当たりが連発して、お隣では横浜市在住の中鉢透さん(59=会社員)が巻き上げスタート。強い引きを何度も楽しむと、良型の本命だ。「今年始めたばかりです。食べておいしいし、すっかりハマっています」と笑顔。

 船はポイントを流すため、カケ上がり、カケ下がりに入ったらチャンスタイムだ。そして、中鉢さんは持参したサケの皮を餌に連続ヒット。「誘い上げて、ゆっくり落とし込んだらグッグッ!と来ました」と見事サイズアップ成功。活性が上がると、左右ミヨシの常連さんに同時ヒット。左舷はその後3連発と絶好調だ。

 竿を手に持ち、誘いを繰り返す中鉢さんが本日3匹目を釣り上げ、締めを飾る…と思ったら、中鉢さんに再びヒット!本命ならかなりの大物だ。姿を見せたのは高級魚のアラだ!周囲からも歓声が飛びお開きとなった。

 この秋絶対オススメのターゲットだ。

 ◆出頭船長の一言 この釣りの魅力は、手軽に誰でも楽しめること。仕掛けや誘いで腕の差が出るところも楽しいですね。何より、アカムツは、誰もが認めるおいしい超高級魚です。ここで釣れる魚は脂が乗ってうまいと定評があります。3匹釣れたら、刺し身、塩焼き、煮付け、この夢のフルコースを楽しんでください。3匹釣ることが目標ですね。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・豊丸=(電)0299(69)3319。集合時間は午前4時。乗合料金1万2500円(餌、氷付き)。

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