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カワハギ 底から宙でひっそり待つ 大静功 増渕さん3匹712グラム総合V

[ 2018年9月12日 07:13 ]

“静”の釣りで良型をそろえて優勝した増渕和夫さん
Photo By スポニチ

 【マルキュー杯 小網代 カワハギ釣り大会】マルキユーカップ2018スポニチ「小網代カワハギ釣り大会」が9日、神奈川県小網代の丸十丸から出船した3隻で開催され68人が参加した。マルキユーの餌「カワハギゲッチュ」を使用、3匹の総重量勝負で第15丸十丸に乗船した小田原市の増渕康夫さん(69=マンション管理)が712グラムを釣り総合優勝を果たした。(笠原 然朗)

 残暑の海に秋の訪れはまだ先か?カワハギ釣り界の猛者たちを集めた大会に、恐れをなしたのか魚の食いは浅い。魚信を送り、ハリ掛かりしたように見せてスルリと逃げうせる。

 第15丸十丸の左舷トモではカワハギ釣りの最新技術について著作やDVDを多数出している名手・宮沢幸則さん(52=会社員)が華麗なテクニックで魅せる。

 隣席には優勝した増渕さんと和代さん(64=パート)が並んで釣る。宮沢さんが投げて、誘う“動”の釣りなら、夫妻は底から宙で当たりを待つ“静”の釣りに徹する。

 だが口は動き続けていた。2人で釣りをするようになって20年。仲の良い夫婦は、宮沢さんいわく「まるで夫婦漫才のようなやりとり」でおしゃべりも楽しんでいる。

 先行したのは船別2位に入賞した和代さん。25センチ超の特大を釣り、さらに大物を追加。ところが納竿前の15分間で和夫さんが中型を2匹追加。合計5匹、型をそろえて優勝の栄冠を勝ち取った。

 「オモリを底から10〜20センチ上げて、ゴツゴツと来たら合わせました」。「今日はあまり余計なことをしない方が釣れましたね。脱帽です」と宮澤さんをうならせるいぶし銀の釣技で夫婦そろっての入賞を果たした。 

02 ▽主催

11スポーツニッポン新聞社

11東日本釣宿連合会

 ▽特別協賛

11マルキユー

 ▽協賛

大塚食品、オカモト、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、シマノ、ジャルパック、上州屋、大同石油、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、モーリス、ルミカ

 ▼APCの目 秋雨前線の停滞で、大会は終始南西風が吹く中での展開に。繊細な当たりが取りづらい。しかし、旬の魚は常に魚信を送ってきた。釣る人は釣る…でも、相手は餌取り名人。海底にはトラギス、ベラ。宙にはキタマクラなど外道軍団が待ち構えていた。どのタナを狙えば…これには名手たちも大苦戦。釣果は渋い。だが、餌が消えるのは本命の仕業も多い。手を休めず熱心に誘い込めば、きっと結果がついてくる。それを信じ昼食を取るのを忘れて終始夢中な人が多かった。(林 悠二)

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