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タチウオ〜っと103センチ!テンヤで船釣り…引きがたまらん

[ 2018年9月5日 15:48 ]

神戸市・須磨浦

船内で最も大きい103センチのタチウオを釣り上げニッコリする神戸市の鈴木稔さん
Photo By スポニチ

 大阪湾の船釣りで、人気のために年々、開始時期が早まっているのが、オモリと掛け針が一体化したテンヤ仕掛けを使う、タチウオのテンヤ釣り(通称・タチウオテンヤ)。今年も始まったと聞いていたが、徐々に釣果が上向いてきたとの情報が入り、神戸市・須磨浦の「仙正丸」へ早速出掛けた。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 台風が接近していた8月21日。港へ向かう車中から見た外の景色は小雨模様だった。現地に着くと、そんな天候にもかかわらず、シーズン初めの平日なのに船内はほぼ満杯。この季節の風物詩だけに、楽しみにしている人はやはり多い。

 当日のポイントは須磨沖の水深60〜70メートル。船頭いわく、現状は上層と下層の潮温差が大きく、魚の食いが悪くなる“二枚潮”の日が多くて、ポイント選びが難しいそうだ。

 この釣りでは一度、テンヤを底まで沈め、次に素早く約2メートル巻き上げ、そこから誘い始めるのがセオリーだ。ただ、最近は底をとらずに中層から誘い始めアタリの出やすい層を探して、その棚を重点的に攻める方法がはやってきている。1投目から後者を採用し、45メートルから誘い始めた。

 トモの方ですぐに歓声が上がり、こちらも気合が入る。コツン。軽い突き上げのアタリが出たので、急いでアワセを入れた。残念ながら掛からなかったがしつこくその棚を誘い続けると、再度突き上げがきて、今度はフッキングに成功した。

 ほぼ抵抗もなく、水面まで上がってきたのは、美しい銀色をした約60センチのタチウオ。周囲の釣り人がアワセても空振りが多かったのは、この小型の影響だったのかも…。

 もしかしたらこのサイズばかり?などと思っていた矢先。左舷側で神戸市の鈴木稔さんが大きくロッドをしならせた。ゲットしたのはこの日船内最大となった103センチ。それを見て気合が入るが当方のロッドには小型のアタリばかりだ。

 何とかこの状況を打破したいと思っている最中、さらに沖へ移動することになり、仕掛け回収の合図。次のポイントは水深60メートルからの駆け上がりとなっており、その地形変化が獲物を集めるそうだ。

 いざ大型を!と勇んで仕掛けを投入。ここでは50メートル沈めたところで止めて、誘いを開始すると、すぐにアタリが来た。確実にアワセを決め、引きを確認。先ほどまでとは違う力強い引きで釣り上げたのは80センチ。上々だ。

 続けるぞ!と勇んだが、接近する台風の影響で雨雲が迫り、風も吹き始めてきたため、船頭判断でこの日は早めに断念。ここならもっと…と思いながら、沖上がりとなった。

 ただ、これから冬に向かってシーズンが続く。天候や潮流の変化で釣況は変わるが、掛けるまでの行程や掛けてからの引き、持って帰ってからの調理の容易さ、味といい、良いところ尽くしのタチウオ。食欲の秋にピッタリな対象だけに、大いに楽しんでほしい。

 問い合わせは仙正丸=神戸市須磨区須磨浦通5の6の5、(電)090(8651)4536。 

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