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イカすメタル天国! 終盤迎えたアカイカ釣りで腕自慢

[ 2018年8月22日 14:42 ]

「メタルDEナイトin白浜2018」 ( 2018年8月18日    和歌山県白浜町 )

「メタルDEナイトin白浜2018」でアカイカ釣りの腕を競った参加者ら
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】夜になると涼しさを感じる日も多くなってきましたね。晩夏のこの時期、釣り人にとって夜の楽しみの一つとなっているのが、終盤を迎えているアカイカ釣り。過ごしやすくなってきたからこそ楽しく釣れるし、食欲も湧いてくるのでまさに最適。今回は和歌山県白浜町のスポニチ釣り指定店「代々丸」へ車を走らせた。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 釣行の8月18日は、代々丸がプロデュースする「メタルDEナイトin白浜2018」という恒例アカイカ釣り大会の開催日。今回はそこにおじゃまする形での取材となった。

 集合地は当地の漁師らが運営する海鮮市場・フィッシャーマンズワーフ白浜。同じく指定店の「純栄丸」「福丸」を含む参加7隻がここの係留場に並んでいる。イカメタルで釣ったアカイカの数を競うもので、分かれて乗り込んだエントリーの80人からは「すぐに沖漬けにするぞ〜」という声も挙がるなど、みんなやる気満々だ。

 ただ、最近の釣果は大釣りできる日もあれば、そうでない日もあるそう。今回はイカメタルということでロッドは6〜7フィートに、スピニングかベイトキャスティングリールを使用。道糸がPEラインの0・6〜1号、メタルスッテの8〜15号を使い、枝にスッテや小さなエギをセットする。

 現在、釣れているポイントは白浜沖なので、午後5時30分に港を出てすぐに釣り場に到着。船頭から指示された棚まで仕掛けを沈め、ロッドをシャクったりあおるなどして、まずはイカにスッテへの関心を持たせる。次に動きを止めた時、スッテに触れたり抱きついたところで引っ掛ける…これが基本だ。

 夕方の出船なので、ポイントに着いて釣り始める頃は明るい。夜行性であるイカは底付近にいることが多く、最初は底狙いから始めるが、まだこの時間は釣れにくい。

 日没までに船中で上がったイカは数匹程度。しかし、日が落ちてからが本当のスタートだ。午後7時、船頭から「上から10メートルまでを狙って」と声が飛ぶ。すると、すぐに大阪府茨木市の西原梓紗(あずさ)さんがゲットしたのを皮切りに船上のあちこちで歓声が上がった。

 “地合い到来か”と思われたが、これは短時間で終了。船頭いわく「このところ、バタバタっと釣れては止まり、船を少し移動すると釣れるが、また止まるパターン」なのだそう。何とも悩ましい。

 ここからしばし、ポツリポツリの拾い釣り展開。こうなるとどれだけ誘いのレパートリーを持っているか、という腕の差がでてくる。沈黙を破ったのは、大阪市の藤間茜さん。なかなか反応がなく苦労している様子だったが、粘り強く誘った結果に笑顔満開だ。

 これで続けて釣れると良いのだが、そうもいかないからこそ、日頃の腕を競い合う大会らしくなった。終了は午後10時でその後、港へ戻って閉会・表彰式。この状況下で26匹を釣り上げた優勝者の男性はお見事だった。

 当地ではいい時なら1人30匹以上が釣れている。間もなく終了となるので、シーズンのラストチャレンジとして挑んでみてほしい。

 問い合わせは「代々丸」=和歌山県白浜町富田浦袋港、(電)090(3168)1739。代々丸では、イカ釣りの時期が終わっても、はやりのアンダーベイトや深海でのキンメダイ釣り、ジギング釣りなどでも出船している。

 <チャリティー物販で西日本豪雨義援金>〇…大会は当初、7月初めに開催予定だったが、西日本を中心に各地に大きな被害をもたらした豪雨の影響でこの日に延期となったこともあり、会場ではチャリティー物販で義援金が募られた。参加者から集まった3万円は20日、「代々丸」代表者の濱本浩二氏から毎日新聞大阪社会事業団の和田堅吾常務理事に「西日本豪雨災害救援金」として手渡された。

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