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爽快!シマアジある駆け引き 引き強く口弱い…ドキドキのやりとり

[ 2018年8月22日 08:50 ]

望月さんは6匹釣って竿頭
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】今年は当たり年!!御蔵島遠征のシマアジが好調。ここを攻める網代・ゆたか丸では、船中で50匹オーバー釣った日もあって、おおむね安定した釣果が出ている。ゲストには、アオダイ、ヒメダイ、ウメイロと、おいしい高級魚が目白押しだ。 (芝 真也)

 協定の午前6時30分にスタートすると、それを待っていてくれたかのようにヒットが訪れた。「今年は、シマアジの魚影が濃いです。島の周り一帯にいる感じですよ」と森野孝船長。

 最初のポイントは水深50メートル前後。「底から5メートルぐらい探って」のタナ指示。ビシが着底した後、コマセをまきながら、ハリス分まで誘い上げてきたところで、筆者の竿にギューンッと当たり!1投目から1キロ級のシマアジをゲット。船中でも同級がバタバタッと取り込まれて好スタート。

 次のポイントでは「40メートルでやってください」と上からのタナ指示。5メートルほど余分に落としてから、タナまで誘ってくる。するとすぐに強烈な当たり!緩めに調整しておいたドラグで最初の走りを無事クリア。しかし安心はできない。シマアジは、口元の薄い幕状の部分にハリ掛かりしていると、ハリ穴が広がってバラシやすい。そのため強引なやりとりはできない。なるべく同じテンションを保つよう慎重に巻き上げ、タモに収まったのは、サイズアップの2キロ級。

 左舷ミヨシから2番目で竿を出していた東村山市の望月勝さん(56=会社員)は2・6キロを頭に6匹ゲット。「1匹釣れれば御の字と思ってましたが、こんなに釣れるとは。御蔵島のポテンシャルの高さを感じました。出来過ぎな釣果に満足です」とニッコリ。

 左舷トモに釣り座を構えた綾瀬市の工藤光秋さん(49=理髪店店主)は「シマアジは引きが強いのに、口元が弱いので、やりとりはハラハラドキドキ。釣り上げた時の気分は爽快」とシマアジ釣りの魅力にハマっている様子。

 当日の釣果は、1〜6匹、船中57匹の好成績。皆さん笑顔で帰途に就いた。

 仕掛けはハリス8〜10号×2〜4本バリ。白、緑、ピンクなどのウイリーやスキンをハリに巻いた仕掛けと、餌付けできる空バリ仕掛けの2種類。状況によって食いに差が出るので、両方を準備しておくことがオススメ。長さは3メートル前後。シマアジはコマセに突っ込んでくるので、長いと、食いが悪い様子だった。

 シマアジの他、アオダイ、ヒメダイ、ウメイロなど遠征ならではのゲストも好調。仕掛けと釣り方は、シマアジ狙いと、ほとんど変わらない。食いの良い時は、コマセをまきながらタナに合わせるまでの間にヒット。刺し身、焼き物、煮魚にと何にしてもおいしい。たくさん釣れたら、ぜいたくに干物を作ってみるのもオススメ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、網代・ゆたか丸=(電)0557(67)4288。午後11時30分集合。料金3万3000円(コマセ、付け餌、氷付き)。予約乗合。

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