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夏に50センチ超 狙わナイト

[ 2018年8月20日 07:29 ]

上青木さんが釣った良型  
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】今年の神奈川県相模湖はすでに50センチ超級が3匹釣れている。夕涼みを兼ねたナイター(夜釣り)では巨ベラの動きも活発な動きを示し、さらなる記録魚の出現はいつか?期待は大きい。(スポニチAPCk上田 観水)

 炎天下では手返し勝負の数釣りもおっくうになる。そこで長竿を使ってゆったり尺半(45センチ)超えの巨ベラを狙おうと天狗岩釣案内所へ訪れた。

 「雨が降った後の濁りで乗っ込み状況です」と話す店主・山口一さんの案内で秋山川、柳島まで来た。

 そこには「月に3度は釣行しています。40センチ超級は数えきれないぐらい釣っています」と言う常連の上青木浩一さん(66=会社員、日野市)がいた。ナイターで「グルテン四季+同・いも」を使い12尺竿、底釣りを始めた午後4時ごろに竿を折りながらも43センチを釣り上げた後、35センチ級を交えて11匹の釣果。

 「魚の気配はまだある」が納竿すると言う。

 私は12尺でオダ穴を攻めるよりも11尺竿を使いオダ脇狙いが良かろうと「マッシュポテト+淒麩」餌を打ち込むと、いきなりモヤモヤの後は餌落ちだ。

 食わせに「粘麩」を少量加え、餌落ちタイムを長引かせるとチクッ、ズーン。若干軟調の竿とあって取り込みに苦労しながら玉網に納まったのは44センチ級だ。

 続く当たりでゆったりモヤモヤとしたウキの動きを待って餌落ち寸前のツン、33〜42センチを7匹釣り上げた所で軟調竿では抗し切れずオダに飛び込まれ絡まれた。

 釣り始めてまだ2時間ほどとあって長期戦を覚悟するが、当たりも遠くなった。ギラギラ照りつける夏日は、相模湖の川風を上回ってお昼でお手上げだ。

 盛夏に巨ベラを狙う場合は、水温が安定する夜や暗く静かな状況が適している。ナイター釣りに人気が集まる理由でもある。

【大物のポイント】

 (1)上野原=18年4月19日、上流部で50・3センチが出た。釣った竹之内清文さんは15尺竿の底釣り。

 下流の島田、名倉沢やのどっ首などは秋口から初冬にかけての実績もある。

 (2)桂川=同3月17日、三本松で草野秀和さんが50センチを12尺竿、底釣りで上げた。大曲で同4月5日、関根金八さんが50・1センチを12尺竿、底釣りでゲット。押尾、弁天なども有望。

 (3)秋山川=13年4月15日、天狗岩で50センチを10尺竿、底釣りで村岡秀昭さんが釣り上げた。勘平、柳島、天狗岩等は流心からカケ上がり狙い。船着き場対岸、天狗ワンドはオダ脇の宙釣りがお薦め。

【攻略法】

 ナイター釣りとはいえ朝夕のマズメ時が狙い目だ。常連は真夜中、テント舟で就寝している。

 狙いは底釣り主体だが増水や濁りが入った場合は、タナを上げて沖からカケ上がりのヘチ周りを回遊する傾向にあるので濁りや水温、モジリ具合を勘案して沖目の宙層を狙いも効果的だ。

 タナを落ちつかせるには比重の重く底にたまる餌でヘラを底へ誘導、足止め効果を狙う。

 ▼釣況 天狗岩釣案内所=(電)0426(87)2006。貸しボート3500円。(テント船4200円)引き舟料500円。「天狗岩巨べら会」会員募集中。特典は情報提供、引き船、魚拓料などサービス。トーナメント、月例会に参加できる。

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