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激アツ!マアジ祭り 細かいテク不要で一荷だ3匹掛けだ

[ 2018年8月17日 11:00 ]

沖縄県久米島からやって来た真栄平さんは笑顔
Photo By スポニチ

 【釣り日和】東京湾のマアジが活発に釣れている。良型ぞろいで脂が乗り、食べても超美味。沖縄県久米島からやって来た友人を伴って葛西橋・第二泉水から出船した。 (笠原 然朗)

 オモリが着底した途端に魚信。それが“夏祭り”の始まりだった。

 小倉裕士船長がアンカーを打ったのは富岡沖の20メートルダチ。最初は取り込みに手間取っていた真栄平建正(まえひら・けんしょう)さん(58=会社員、久米島町)も一荷、3匹掛けと確実に数を伸ばしている。

 すぐ目の前には貨物船。陸にはコンビナートや大型クレーンが望める釣り場だ。東京湾での釣りが初めての真栄平さんは「こんな人工的な風景の中で魚が釣れるなんて…」。普段は澄み切った“美(ちゅ)ら海”にマイボートを出し、グルクンやミーバイなど色鮮やかな魚を釣っている島人にはびっくりの釣りだろう。

 私は彼に、東京湾は昔、「江戸前」とも呼ばれた優良な漁場、流れ込む多摩川、荒川などの河川が豊富な栄養を運んでくるから、約700種類の魚が棲息、特にスズキの漁獲量は世界一…などの話をした。

 「こんな濁った海の色をどこかで見たかと思ったら養殖場でだ」

 真栄平さんが言うように東京湾は天然の養殖場なのかもしれない。

 アジ釣りの基本は底から仕掛けを1メートル上げてコマセをまき、1メートル上げて待つ…だが、この日に限ってそんなテクニックは必要ない。カゴにコマセが空でも、仕掛けを下ろせば食ってくる。餌はイカの赤短と青イソメが用意されているが、どちらを付けても食いに差はない。

 隣で竿を出していた小倉船長が「石垣島の友人にアジを送ったら、“こんなうまい魚食べたことがない”って言われました」。

 その言葉通り、家に帰って刺し身になめろう、アクアパッツァにして食べたアジは「久米島では食べられない味」と島の友人も満足してくれた。

 初心者でも楽しめるから、学校で出される夏休みの自由研究に家族でアジ釣りはいかが?テーマは「江戸前でアジを釣る」。

 釣れすぎて午後0時20分に早上がり。釣りは実質4時間で、竿頭は80匹釣った越谷市の鶴巻大さん(48=会社員)。堤防釣りから沖釣りに“転向”したのは4年前。「堤防はあまり釣れないけど、船釣りはお土産が確実。今日も3人がアジを待っているんですよ」と釣果を伸ばしていた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時。乗合料金9500円。女性・子供割引あり。貸し竿完備。東京メトロ東西線・南砂町駅から送迎あり。

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