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夜のムギイカ 爽快76匹 猛暑どこへ!?ノリノリ最高の釣りタイム

[ 2018年8月7日 07:10 ]

ムギイカを76匹釣った石塚さん。3匹掛けもしばしば
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】暑い日は夜釣りがお薦め!茨城県那珂湊沖ではムギイカだ。船の明かりに集まってくれれば“入れ乗り”も…。釣り方は、手釣り、竿釣り。仕掛けも直結、ブランコとさまざま。サバに邪魔されない“電動直結”が有利だが、ブランコでも十分だ。(スポニチAPC 山本 有道)

 午後3時すぎ、那珂湊港に着き車から降りるとさえぎるものもなく日差しがきつい。海の上も暑いんだろうな、と覚悟していたが、仙昇丸に乗って沖に出ると意外。ポロシャツ1枚だったが、涼風を受けるうちだんだんと寒くなり、あわてて雨具をはおってしまったほど。爽やかで、ちょっとしたナイトクルージングといった趣きだった。

 ムギイカ釣りは熱かった。釣り場の水深は80メートルだが、菊池寿澄船長の指示ダナは50メートルから上。パラシュートアンカーが入れられ、集魚灯をつけるとあちこちでムギイカの“水鉄砲”が勢いよく飛ぶ。私も電動リールを中速にしてしゃくっているとズシッ。はっきり分かる乗りの合図だ。ブランコ仕掛けだがサバがいないのも幸いした。

 型は25センチ級が多いが浅いだけに結構、引く。一度20メートルまで探ったところゴツンとムギイカらしからぬ当たり。サバに捕まったかな、と思ってしまったが、重量感たっぷりな引きはまさしくイカ。慎重にやりとりして姿を見せたのは40センチ超の立派なスルメ。すっかり楽しませてもらった。

 やはり電動直結のベテランはペースが違った。春日部市の石塚征志さん(75=建築業)だ。竿先を小刻みに動かしダブル、トリプルと忙しい。日中の釣りでは船上干しが定番だが、夜は沖漬けをする人が多い。石塚さんも大好きで「刻んだユズを乗せて食べるのが一番。酒のサカナにぴったり」と漬け込んでいた。

 取手市の谷口和弘さん(63=自営業)も沖漬け派。「タレは天つゆ。漬けたムギイカをイカそうめんのように切って食べるんです」。友人たちにもおすそ分けするが、これが大好評。谷口さんが釣行するのを待っている人もいるとか。

 手釣りも多い。板橋区の田中利明さん(49=タクシー運転手)と仲間の羽石学さん(36=会社員)もせっせとラインをたぐっていたが「手にダイレクトに伝わる感触が最高」と田中さん。羽石さんは夜釣りも手釣りも初めて。「思っていたより当たりもはっきりで楽しい」と言いながら相次ぐヒットにすっかり気に入ったようだった。

 思い思いの仕掛けで、涼しい夜を過ごした結果は23〜43センチが15〜76匹。竿頭は石塚さんだった。夜釣りは快適!

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、那珂湊・仙昇丸=(電)029(262)2010。予約制。午後4時半集合。料金1万2000円。

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