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スルメ7連 若女将“食べたガール”パワー!?

[ 2018年7月2日 07:54 ]

お客さんと一緒に竿を出した若女将の露木美香さんは7匹掛け
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】関東近海では一年中何かしらのイカ釣りを楽しめるが、夏場に盛期を迎え、主役となるのがスルメイカ。この釣りの醍醐味(だいごみ)は、何といっても多点掛け。数乗れば重量感たっぷりの引きが楽しめる。真鶴沖で模様が上向いてきている様子。早速、真鶴港・国敏丸に出掛けてきた。(芝 真也)

 初夏に釣れ盛ったムギイカがスルメイカサイズに成長して姿を現してきた。良い日には、トップ40匹前後の好釣果も出ており「反応はだんだんと良くなってます。これからの釣りなので、楽しみです」と露木正敏船長。

 国敏丸が狙っているのは、真沖〜南沖の水深100〜150メートル。仕掛けは、直結式かブランコ式。イカヅノは、釣れているサイズが中型なことからプラヅノ14センチがメイン。しかし、取材当日は18センチのツノを使った方に乗りが良い流しもあったので、準備しておくことがオススメ。オモリは120号。

 「ハイやってー。水深は120メートル。反応は100メートルから底に出ています」。船長の合図で素早く投入。イカヅノが勢いよく飛び出していく。筆者の仕掛けは直結10本仕掛け。着底した後、誘い上げていくと、3シャクリ目に「グングン」と乗りの感触。しっかりと合わせてから、電動リールで巻き上げ開始。最初の10メートルほどをスローで巻いてくると「グンッ」と重さが増して3匹掛け。

 当日は宙層に反応が出ることもあったが、底付近で乗ることが多かった。また、ガンガンとシャクリを行うより、ゆっくりとした誘い上げに乗ってくる感じ。そこで釣り方を海底から10メートル上までを聞き上げるような誘いで探ってみると、乗りが訪れた。

 船長は、反応が切れるとイカの群れに当たるよう移動。これを繰り返していると、水深130メートルのポイントで濃い群れに当たった。着底してすぐに、電動リールで巻き上げる音が船上に響き渡る。その中、左舷トモ2番から竿を出していた若女将の美香さんが胴から竿を曲げてやりとりしている。「着底してすぐに乗りがあって、巻き上げに入ると、どんどん重くなっていきました。オモリが重くて女性には体力的にもつらい釣りですが、イカのためなら頑張れちゃいます。だって、食べておいしいですから」と7匹掛けにニッコリ。

 スルメイカは、梅雨が明けて日差しの強くなる夏からが本番。成長が早く、ひと潮ごとに、どんどんと大きくなっていく。また、水温の上昇とともに活性も上がってくるので、当たりが取りやすく数が狙える。重量感たっぷりの強い引きを楽しんでいただきたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴港・国敏丸=(電)0465(68)2800。出船は午前5時。乗合料金9000円(氷付き、投入機完備)。

 ◎鹿嶋・清栄丸

 6月17日の午後船。鹿嶋沖30メートルダチで香取市の伊藤二郎さん(57=新聞販売店勤務)が釣った10・7キロ(87センチ)のマダイ。

 東日本釣宿連合会所属の釣り宿では現在、「スポニチ大物選手権」を開催中。大物を釣って豪華賞品をゲット。詳しくは釣り宿スタッフまで。

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