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日本一の引き!ストライパー 11年前に放流 70センチ級も

[ 2018年6月16日 07:10 ]

昨年5月に釣りを始めた中村渚さんは63センチのストライプドバスをフライでゲット。右は筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】群馬県の赤城山麓の宮城アングラーズビレッジで外来魚釣りのイベントを行いました。

 ここにはオオクチバス、アメリカナマズ、そしてストライプドバスが放流されています。特定外来生物の認可を受けて営業していますからご安心を。

 特にストライパーと愛称で呼ばれるストライプドバスは、11年前に初めてここへやってきました。今では70センチに成長し体重は5キロを優に超えるサイズになっています。平均サイズは40〜50センチですが、私が知る限りでは国内の管理釣り場ではこの魚が一番引きの強い魚だと思います。

 参加者はルアーとフライ、半々でした。用意したタックルはスピニングなら6フィートのライトアクションでラインはPEの1・2号。リーダーは12〜16ポンド(3〜4号)でした。フライは6番タックルにティペットはやはり同じ強さのものを使います。

 ニジマスと違って新魚の放流はありませんが、餌まきタイムがあります。偽物のルアーやフライが飛び交う中に本物の餌がまかれるわけで、魚たちも活性が急に上がります。しかしその中に餌そっくりの偽物がやはり飛んでくるのも知っています。ここが野生魚と何回も釣られた放流魚との違いです。

 ウグイの捕食タイムにはミノーやシンキングペンシルを激しく動かして釣りますが、初心者には難易度が高いので、私たちはペレットタイムに小型のポッパーを使用して釣りました。

 魚は水面に落ちるポッパーに突進しますが、寸前で見破って食べるのをやめます。水面が盛り上がるだけの時や、フライの下でギラッと反転するだけの時もあり、それはそれで見えますから興奮度は高まります。

 そしてバシュッと水しぶきを上げて食いついた時もすかさず合わせなければかかりません。すぐに吐き出すのです。私たちは反射神経を養うトレーニングと言って笑って見ていましたが、空振りを多発した人は必死です。そして合わせが決まると、とても強い引きが伝わってきて今度は筋トレが始まるのです。

 お父さんと一緒に参加した森こゆきちゃん(小4)は、引きが強すぎて怖かったそうです。

 今回の最大魚は63センチ、中村渚さんがチャロスケというポッパーで釣りました。彼女は他にも50センチオーバーを数多く釣り大満足。いつもフライキャスティングレッスンに参加している木村健太郎さんは「練習していてよかった。すでに筋肉痛がきています」と10匹釣ってニコニコ。

 今回、初めてナマズとブラックバスはあえて狙わずにストライパー一本に絞ったのがよかったのかもしれません。(東京海洋大学客員教授)

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