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追い食い狙って イサキ良型連発

[ 2018年6月6日 07:18 ]

大村さんは良型交じりで3匹掛け
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】南伊豆のイサキが盛期を迎え、好調に釣れている。初夏のころは「梅雨イサキ」とも呼ばれ、食べておいしく、旬の味覚、真子・白子が魅力。小気味良い引きの数釣りが楽しめる。須崎・光明丸に出掛けてきた。(芝 真也)

 魚影の濃さでは定評のある南伊豆エリア。ポイント数も多く、一年を通してイサキ釣りを楽しむことができるが、6月頃からがハイシーズンを迎え、抱卵した“腹パン”イサキが釣れ始める。

 「いい時季に入りました。潮によって食いが左右されることもありますが、型の良いイサギが釣れていますよ」と土屋臣嘉(たかひろ)船長。釣果は、30センチ超えの良型主体に、平均で50匹前後、良い人で80匹前後と好調。クーラー満杯も珍しくない状況だ。

 仕掛けは、ハリス3〜4号×4・5メートルの3本バリ。コマセ、付け餌はオキアミ。餌取りの多い時などは、イカ短が良い場合もあるので持参しておくと良い。ビシは80号。

 「ハイ、やってください。タナは35メートルです」の合図でスタート。ビシを指示ダナより5メートルほど余分に落とし、そこからコマセをパラパラとまきながら、タナまで巻き上げ、待っていると、持参した探見丸にイサキの反応が真っ赤に出てきた。すると「キュンッ」。イサキからのシグナル。当たりがあったら追い食いを狙っていくのが釣果を伸ばすコツ。追い食いをさせるには、1〜2メートルゆっくりと巻き上げるか、当たった位置でそのまま待つかのどちらか。イサキの群れは上の方ほど型の良いイサキが居る。そのことを意識して、ゆっくりと巻き上げながら追い食いを狙っていくと、1メートル巻いたところで「ギュンッ」。さらに1メートル上で「ギュギュギュンッ」で30センチ級の3点掛けに成功。

 この日は、好条件がそろったようで、開始から入れ食いモードに突入。流し替えるたびに当たりが訪れて、右舷トモから竿を出していた沼津市の大村誠さん(60=会社員)は一荷を連発し「イサキは数釣れることが魅力。当たりも多くて楽しいですね」と30センチオーバーの3点掛けににっこり。

 最盛期を迎えた南伊豆のイサキ釣り。狙う水深が浅く、当たりが多く釣りやすいのでコマセ釣り入門にも最適。ビギナーからベテランまで楽しめる。また、食べておいしく、この時季ならでは「旬の味覚」も魅力。これからは、海が穏やかな日も多くなる季節。小気味良い引きの数釣りを存分に楽しもう。

 ○…脂の乗ったイサキは、刺し身、塩焼き、天ぷら、なめろうなど、どの料理でもおいしい。これからの季節は、気温が高いので、魚が傷みやすい。クーラーの中に海水氷を作り、釣れた魚は、こまめに入れるようにしよう。海水氷によって魚全体を冷やすことで、鮮度よく持ち帰りおいしく食べよう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、須崎・光明丸=(電)0558(22)4408。午前4時30分集合、5時出船。料金1万3000円(コマセ、付け餌、氷付き)。予約乗合。

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