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マゴチのコチジャンソース ゴチです!!材料問わず人気の唐揚げ系

[ 2018年6月5日 07:18 ]

マゴチの唐揚げコチジャンソース(ポテトサラダ添え)                               
Photo By スポニチ

【一釣一品食べま専科】コチのコチジャンソースを食す。もちろんマゴチのこと。たまたま思い浮かんだオヤジギャグからの無謀な一品ね。笑ってやって。南六郷・ミナミでの風流。(スポニチAPC町田 孟)

 コツンと来たら脈ありの証拠。ここからが駆け引きなのよ。ゆっくり、じっくり相手の気をそらさないで。手練手管を使えるようになるにはそれなりの年季が必要だ。思い返せばつぎ込んだ授業料の元は取れてるかな。トホホな気持ち、身に覚えない?

 まあ、1度ものにさえすればコツをつかめる。あとはもうダイナミックな身もだえのとりこ。これまでの苦労も吹っ飛ぶというもんだ。やがて余裕も出て数も増えてくる。まだ1000人、いや1000匹の道は遠いがね。

 【釣戦】年を取ると集中力を欠く。近頃特に。頻繁に当たりが出るわけじゃないから、間が持たない。自らを奮い立たせるのもつらいもんだ。太公望を見習いたいな。

 ひとまず心の整え方は置いておく。実技は安達祥一船長=写真=の言葉に耳を傾けなくちゃ。前当たりがあったら、竿先を少しずつ送るのは大原則。その後の合わせ時が肝心だ。「糸を緩め過ぎてもダメ。いく分張り気味。重みを感じる程度にして食い込みを待つ。ゴツゴツと来たらタイミングを見計らってグーッと竿を持ち上げてやる。激しくやるとすっぽ抜けてしまう。微妙な駆け引きが面白い」。

 竿は先が柔らかく胴に腰のあるもの。オモリ15号。仕掛けは船に無料で用意されている。ハリス5号1ヒロ(約1・5メートル)。

 【クッキング】要は唐揚げにするのね。ウロコは金たわしでこすり取る。腹を出し頭を落とし塩を軽く打って15分ほど待つ。汗をかいてきたらふき取って三枚に。腹骨は丸くなってい抜くのにてこずる。ざっくり胸ひれの肉と一緒に切り取った方が楽チン。身はブツ切り。片栗粉をまぶし170度で揚げる。胸ひれ部分も一緒に。小骨は気取らずしゃぶる覚悟で。

 ソースはコチジャン大(さじ)1・5、トマトケチャップ大1・5、酢大1、砂糖大1弱、トウバンジャン、しょう油、酒少々。フライパンで煮立てたら揚げマゴチを放り込みササッと絡める。コチの始末さえ丁寧にすれば簡単でしょ?

 唐揚げ系は材料を問わず人気がある。家人も例にもれずパクパク。「もう少しピリ辛でいいかも。トウバン多めにしたら?」。なんだよぉ、残ってんのが骨付きばかりジャン!

 ◯…大当たりだったのが水野昇さん(65=会社経営)。マゴチ3匹で竿頭と62センチのヒラメまでお土産に。川口市から通ったかいがあろうというものだ。「タナを80センチくらいにしておいて、海底の凸凹で30センチくらいになった時に食った」。明快な解説に45年のキャリアを感じさせる。ヘラに始まり渓流、さらには「アラスカ、ニュージーランド、マレーシア…世界中を釣り歩いた。小笠原では28キロのカッポレも」。回りまわって東京湾の小物釣りにたどり着いた。「最近は奇麗になっているらしいのでね」。学生時代から慶應大学釣魚会(KFC)に所属していて今もOBとして活動中。余裕の腕前は当然とも言えた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属 南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船時間、乗合料金は要問い合わせ。

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