×

とびっきりのトビウオ 刺し身、酢づけ、塩焼きなんでもいける

[ 2018年6月3日 11:27 ]

とびっきりのトビウオ
Photo By スポニチ

 夜釣りで、あかりに寄せられ海面を跳ねるように飛ぶトビウオ。時に船上に飛び込んでくることもある。鮮度のよいものなら刺し身でもおいしい美味魚でもある。 (イラスト&文 桜多 吾作)

 船のエンジン音に驚き飛び上がるトビウオの姿が見られるようになってきた。

 九州地方では「アゴ」と呼び、小さいのはダシとして重宝される。健康食品のドレッシング材料にも使われ、その卵は、寿司店では「とびっこ」として人気がある。ほかにくさやや干物などの材料としても使われる。

 その昔、磯釣りでヒラマサを狙っているとき、オモリとハリスを引きずって空中に飛び上がってくれた“愛嬌(あいきょう)者”の姿を思い出す。

 トビウオの仲間は多く、日本近海だけで29種類もいて、世界中では50種類以上いるらしい。マイボートで釣りを楽しんでいる人は、群れを見つけたら潮上でエンジンを止め、大粒アミを餌にして、静かに流しながら釣りを楽しむことができる。

 食べ方は、三枚におろしたら金串に刺し、皮目をさっとあぶり、二杯酢に40〜50分ぐらい浸し、レモンの輪切りを添えた「レモン締め」や、「塩焼き」でもいいし、みりんじょう油を合わせた漬け汁に刻んだ木の芽を入れた「木の芽焼き」などもいける。

 トビウオは、脂肪が少なく身は硬めだけど、心臓病を予防するDHAや、神経を正常に保つリンや、脳神経の働きを助けるビタミンB1のナイアシンも多く含まれている。酒飲みには理想の食べ物なのだ。

 トビウオのハンバーグなどは健康食品の極み。手に入ったらぜひ、試してほしい。

 ▼東日本釣宿連合会所属の釣り宿では現在、「スポニチ大物選手権」を開催中。大物を釣って豪華賞品をゲット。詳しくは釣り宿まで。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る