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イワシに黙々 ヒラメにワクワク 朝イチ生き餌ゲットで泳がせ釣りへ

[ 2018年5月31日 07:11 ]

中園さんは良型を掲げた
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】朝イチにイワシを釣って、それを餌にヒラメ五目。ライトタックルで楽しめる泳がせ釣りのスリルと興奮。茅ケ崎・沖右衛門丸へ出掛けてきた。(スポニチAPC 永井 裕策)

 この釣りは、朝一番にカタクチイワシの群れを探し、サビキ仕掛けで釣り、それを餌に付けてヒラメをメインに狙う。

 「今シーズンは開幕から特に好調で、昨日も船中28匹でした」と吉田剛船長も明るく話す。釣れるヒラメは1キロ前後を主体に、トップで7匹前後釣れている。2キロ級も交じる。

 仕掛けは胴突の2本バリ。ヒラメ釣りは通常、孫バリを使うが相模湾では使わない。カサゴ釣り仕掛けに近い。オモリは50号なのでライトなタックルで手軽に楽しめる。

 まずは餌のカタクチイワシを釣る。ここでしっかり釣らないと釣りにならないので一生懸命釣ること。釣り方はいたって簡単だが、バカにしていると数が釣れないので心してやること。

 とにかく指示ダナの前後を、または指示ダナの範囲を探ることが大事。取り込む時、イワシはできるだけ触らず速やかにハリを外してバケツに入れる。

 餌のイワシが十分釣れたら、いよいよ本命のヒラメ狙い。船長はイワシの群れの上に止め、投入の合図が出る。素早くハリにイワシを下アゴから上アゴに抜いて仕掛けを投入し、オモリを着底させる。

 オモリが着底したら、すぐに糸フケを取る。船長から特に指示がなければ、オモリは海底から10センチぐらい上げた位置で当たりを待つ。こうすることで、下バリに付いたイワシが海底付近を泳いで、それが誘いになる。

 当日はイワシについたヒラメを狙っていたので、魚探にイワシの反応が映ったときは、「反応が出てきたよ〜」とアナウンスされる。この時がチャンス。

 左舷では町田市の青柳繁男さん(44=自営業)が「今日は潮が動かず、当たりは多いけど食い込まないので、引っ掛けるように合わせました」と良型を釣り上げた。

 左舷胴の間では、世田谷区の中園昌志さん(50=会社員)は「ヒラメ釣りの駆け引きをして、掛けた時は楽しい。良い勉強になります」と楽しそう。

 ライトタックルで狙える近場のヒラメ釣りはまだまだ続く。仲間や家族を誘って出掛けてみよう。

 ◎永井の結論 

 状況によっては餌のイワシが釣れなかったり、活性が低くて少量の場合もある。

 そんな時は船にサバの切り身などが積んであるので、カサゴなど根魚を狙う。カサゴは良型が多い。

 ヒラメ狙いでは、船長はイワシの反応を探して投入するので、移動後の1投目が一番のチャンス。タナを取ったら誘いをかけて、イワシを動かしアピールして誘う。

 ヒラメはイワシを追い掛けている。当たりがない時は宙層までヒラメが上がっていることもあるので、1メートルぐらいはタナを上げてみる。上で釣れるヒラメは型が良い。

 ヒラメは動いている物、上から落ちて来るものに興味を示すので、ゆっくりと大きく頭上まで竿先を誘い上げて止める。静かに落とし込んで元のタナに戻す誘いも有効だ。早合わせは禁物。しっかり食い込んでから合わせよう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315。出船は午前6時半。乗合料金9500円(氷付き)。

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