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ホウボウみんなが狙える高級魚 ベテランもビギナーも「誰か釣れたらチャンス」

[ 2018年5月12日 08:31 ]

大塚さんは良型ホウボウの一荷
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】3月末から始まった千葉県外川沖のホウボウは、多少釣果にムラはあるが連日好調をキープ。6月1日から夏ヒラメが解禁するため、いよいよ終盤戦に突入。ポイントも浅くなって数、型ともににぎやかな釣果に期待だ。(国友 博文)

 高級魚で知られるホウボウは、なかなかスーパーで見ることはできない。食べるのは釣り人の特権と言える。

 この釣りは道具がシンプルで、当たりも豪快に表れることが特徴。基本となるオモリの着底が分かれば、ビギナーや子供でも手軽に楽しめる。

 定刻の午前5時になると、竹内輝夫船長のかじ取りで向かった先は、外川沖の水深40メートル前後。連日25〜45センチ超の良型が強い引きを見せる好ポイントだ。

 トモでは、市川市の大ベテラン、南部司郎さん(70=自営業)の姿もある。「前回は50センチ近いのを釣りました。引きが良くておいしいから通っています」とにっこり。

 開始の合図で80号のオモリを投入すると、着底をしっかり確認する。手持ち竿で船の揺れを吸収しながら、オモリが海底をトントンする位置で待つと「クン!クン!」と当たりだ。

 ひと呼吸待ってゆっくり聞き上げると「ギュンギュン」と気持ち良い強い引きを見せる。海面にはユラユラときれいなひれを広げた良型の本命だ。手に取ると、「グーグー」と滑稽な声を出すのも特徴。

 胴突フラッシャー仕掛けでは、五目釣りが楽しめるのも人気。8時を過ぎると「ホウボウ、ムシガレイ、オニカサゴ、アナゴ、サメ5種目達成しましたよ。前回はヒラメも釣りました」と常連の江東区・大塚偉位さん(70=自営業)。大塚さんは次々に当たりを連発して、竿が強く絞り込まれると良型の本命だ。「この釣りは置き竿でも釣れるから面白いですね。刺し身や煮付けは最高です」と笑顔。

 活性が上がると、3本バリにパーフェクトも珍しくないという。「ホウボウはまとまっているから誰かが釣れたらチャンスです」と船長からもアドバイス。

 当たりが遠くなると、丁寧にオモリを海底にキープして、オモリを引きずり様子を見る。すると「ゴンゴンゴン!」といきなり豪快な当たりだ。きょう一番の強い引きを慎重にやりとりすると、文句なしの40センチオーバーが顔を出す。

 豪快な強い引きと、絶品な高級魚の味わいが楽しめるイチ推し看板メニューをどうぞ。

 ◇大塚さんの裏技

 絶好調の大塚さんの仕掛けを見ると、状況を読んだ天ビン仕掛け。仕掛けのハリスには集魚効果と浮力のあるアクセサリーを付ける工夫。一定のタナに仕掛けを流して釣るイメージだ。そして、丸々太った絶品の“銚子サバ”が釣れるとにっこり。手際よくさばいて餌の短冊を作って「やっぱりこの餌が一番食いますね」と当たりを連発していた。

 〇…この釣りの魅力は、釣ってよし食べてよし。竹内船長は「市場で1キロ3000円を超えるから、ヒラメよりも高いよ。大きいのはやっぱり刺し身ですね。小さいのは、天ぷらにしたり、干して揚げてもおいしいですね」。白身の上品な味わいはレシピも豊富。脇役のムシガレイも脂が乗って絶品なおいしさ。ひと手間掛けた、干物も船長のオススメだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、外川・かせ丸=(電)0479(24)9375。出船は午前5時。乗合料金9500円。

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