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“チヌの海”は春本番 ハネやキビレも交じり 年無しの期待も

[ 2018年5月9日 11:42 ]

大阪湾・大阪南港「丸高渡船」

キビレ40センチ、39センチ、ハネ42センチ、チヌ36センチを釣り上げた大阪市の菊井完志さん
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】大阪湾は古くから“茅渟(ちぬ)の海”と呼ばれるほど、チヌがたくさんいるとされている。広く親しまれるチヌ釣りは1年を通じて多くの人が楽しんでいるが、今回は春の好機ということで、50センチ以上の大物も上がっているという大阪南港の釣り船「丸高渡船」を訪問。ハネやキビレ交じりで姿を見せ、釣り人を喜ばせていた。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 ゴールデンウイークの合間の早朝。午前5時に最初の渡船が出船するというので、その少し前に乗船場所の受付に到着。平日にもかかわらず、約20人も駆けつけていた。

 乗り込んだ渡船から降り立ったのは、船が数カ所の釣り場を順に回る中で、約10分で着く最初のポイントの「Jグリーン」。名前の由来は、堺市のJグリーンというスポーツ施設に隣接する桟橋だからだそうだ。

 ここで10人が降り、それぞれ思い思いの場所へ向かう。釣り方は2パターンで、一方はシラサエビをまき、狙いはスズキをメインに魚を寄せて釣る“エビまきスタイル”。もう一方は、ウキを用いてオキアミやコーン、練りエサなどをハリに刺して流し、その仕掛けと同調するようにエサをまいてチヌ狙いをメインに食わせていくフカセ釣りだ。

 ここでは潮止まりとその前後が時合いで、この日の潮時では午前8時頃が中心。それまではどちらの釣法ともエサをまき、魚を寄せることに専念する。ただ、あちこちでウキに魚からの反応が時々来て、アワセを行うが掛からない。

 時合いまでは魚の食いが浅く、そんな状態が続いていたが、8時過ぎに最初のチヌを大阪市の岡本哲宗さんがフカセ釣りで上げた。大きさは30センチ。近くでエビまき釣り派にもアタリが来たが、残念ながらハリをのまれていたようで、ハリスに歯でかみ切られたあとがついていた。

 近くの人の食いは今ひとつだったが、離れた場所にいた大阪市の菊井完志さんが、この時合いのアタリを確実にものに。エビまき仕掛けでチヌ36センチ、キビレ40と39センチ、ハネ42センチを釣り上げた。

 時合いを過ぎて潮が引きに入り、アタリが少なくなると、早くも道具をしまい始める人も。そんな中で大阪市の林文彦さんがあと6センチでスズキになる“出世魚”ハネの55センチをゲット。ここでJグリーンに渡った全員が納竿となった。

 50センチ超の大物チヌはこの日は残念ながら巡り合えなかったが、コンスタントに40センチ台後半は釣れており、70センチ以上の良型スズキが交じることも。キビレ、ハネもコンスタントに上がっており、海風が心地いい季節に、一度足を運んでみるのもよさそうだ。

 ○…丸高渡船ではシーズンごとに各種イベントを開催している。5月は月末までの1カ月間、スズキを対象魚とした1匹最長寸を競う大会を開催中。優勝者にTポート商品券(2万円分)と年間パスポートなど上位入賞者に豪華賞品が用意されている。問い合わせは同渡船=大阪市住之江区南港南1の1の135、(電)06(6613)1075。

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