ワカサギ腹パンパン　山梨・西湖で良型多点掛け

「釣れたよ！」と三浦さんの竿にはワカサギがズラズラッ　
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　【ココが一番！】ずんぐりむっくりの抱卵ワカサギだ！山梨・西湖の釣りが面白い。１０センチオーバーの良型で多点掛けならずっしりとした感触が満喫できる。ヒメマスと合わせゴールデンウイーク後半のお薦めメニューだ。（スポニチＡＰＣ　　　　　山本　有道）

　西湖のワカサギ＆ヒメマスは春と秋の限定品。春は３月末に解禁され今真っ最中。

　「入れ食いを味わいたい」と西湖・松屋の主人、三浦喜保さんと狙った。まず向かったのがヒメマスの実績が高い初音沖。湖岸からはウグイスのさえずりが絶えずさわやかな気分だ。ブイにボートをつないだ。水深は４７メートル。スキンサビキ６本バリに餌のイクラを付け、三浦さんの「水面から１２〜１５メートルを探って」のアドバイス通りにタナを取った。だが、しばらく待っても竿先はピクリとも動かない。水温は１０度。まだ低いのか。

　近くにいた三浦さんに魚探への反応を聞くと「１回群れが通ったんだけど食わなかったね。ワカサギは底にいるんだけど」との返事。どうやらこの日のヒメマスはご機嫌斜めで好物のイクラに目もくれなかったらしい。それでワカサギ仕掛けに替え、紅サシ餌で下ろしたところ…。オモリが底に着くや竿先にもたれるような当たり。

　１０本バリだから追い食いを期待してちょっと待ったところ何匹か掛かった様子。上げてみてびっくりの１１センチの良型が２匹だったがいずれも腹パンパン。１匹からは卵がはみ出しているではないか…。子持ちが釣れるのならと期待を持たせてくれたが、次の投入からは７〜８センチが多く思ったように数も出ない。水深が深く、それも釣れる間隔が１０分もあくなど効率が悪い。浅場に移動となって次に向かったのが松屋前の１５メートルダチ。

　ここではちょっと型は落ちるものの入れ食いが始まった。底中心に攻めたが、仕掛けを下ろすたびに２、３匹。「やった！」と思わず声が出たのは７匹。ワカサギ釣りはこうでなくっちゃ！

　三浦さんはさすが。魚探で群れを探して釣っていたが「空バリでも釣れるよ。それに宙層にも反応があり５メートルのタナでも釣れたね」とボウルの中ではワカサギがピチピチ跳ねていた。

　ちょっと中だるみがあったものの午前中だけで５〜１１センチが１８４匹。春のワカサギを堪能したのだった。

　▼釣況　東日本釣宿連合会所属、西湖・松屋＝（電）０５５５（８２）２５０１。午前５時出船。遊漁料は１５００円。女性・中学生は７５０円。貸しボート料金は２５００円から。ワカサギ＆ヒメマスは５月３１日まで。