×

海が意地悪 イサキ10匹 「簡単に釣れる」はずが…甘くないな〜

[ 2018年4月13日 07:25 ]

数は釣れなかったが、型のよいイサキが釣れた          
Photo By スポニチ

【釣り姫見参】千葉県洲ノ崎沖のイサキが活発に釣れている。“釣り姫”ことふくだあかりが出掛けたのは洲ノ崎・佐衛美丸。「簡単に釣れる」なんて最初はなめてかかっていたのだが…。

 過去の記憶をたどるともう5年近くイサキ釣りをしていないけれど、この釣りの基本はとっても簡単。イサキがいるタナに仕掛けを入れて、コマセを撒いてちょっと誘えば釣れちゃう感じ。しかも今年は釣れてるんだから余裕でしょ!と、意気込んで船に乗り込んだ。

 ポイントは港からわずか15分ほどの洲ノ崎沖の水深30〜50メートル。早速、仕掛けを落として、コマセをまきつつ指示ダナで誘いを入れる。早川忠信船長から「底潮が冷たくて潮が速い」という話を聞いてはいたものの、すぐに当たりがあるだろう…なんて思っていたら、魚信が全くない。

 しかも潮が速すぎてコマセが効かないし、ポイントからすぐに外れてしまうから仕掛けの入れ直しがものすごく早くて、落ち着いて釣りがしにくい状況。

k船長の合図と同時に仕掛けを入れて、コマセを振りつつタナを取る。これを素早く的確にやらないと当たりが出せない。やっとのことで1匹を釣り上げてもその後が続かない。こんなに渋いんだからさぞ魚影が薄いんだろうと思って魚探とソナーを見せてもらったら、画面はイサキの反応で真っ赤。これで食わないんだから、船長も釣り人も困ってしまう。それでもなんとかみんなに釣らせようと船長も絶えず反応にピンポイントに船を着けてくれ、ポツリポツリと拾い釣り。

 集中してブレないようにしていたんだけど、それでもパターンをつかめずに結果は10匹。船中では7〜31匹とのことだったので、やはり相当厳しい状況だったみたい。

 この日は潮が速くてポイント移動も多く、ずいぶん忙しい釣りだったけれど、良いときなら1時間同じポイントで釣れ続くそう。そんな日にやりたかった。珍しく天気には恵まれたものの、どうやら海に恵まれなかったようです。とはいえイサキの本格的シーズンはこれから。潮が緩めば陸側のもっと浅いポイントで数とサイズが狙えるし、もうあとちょっとしたら白子や真子が入った極上のイサキが釣れる。「梅雨イサキ」と言われる5〜6月ごろは脂が乗ってくるからますます狙い目。これはまたリベンジしなくてはね。

 ◆ふくだあかり 1981年(昭56)、茨城県生まれ。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、洲ノ崎・佐衛美丸=(電)0470(20)8003。出船は午前5時半。乗合料金1万500円。午後船あり。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る