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深海層のメダイ 巣ごもり卵で日の目見る

[ 2018年4月11日 07:19 ]

メダイの巣ごもり卵
Photo By スポニチ

 メダイの巣ごもり卵を食す。ヤッコさん、200〜300メートルの深海層にたむろしている。上がるまで暴れる君なんで人気は高い。にぎわう平塚・庄三郎丸で久々のご対面をもくろんだ。 (スポニチAPC 町田 孟)

 タワシ忘れるべからず。これ、メダイ釣りの第一歩なのネ。釣り面を読んでいる人ならとっくに承知でしょう。そう、ヌル取りアイテム。前日、DIYショップで“大”を購入。196円なり。

 それにしてもタナまで仕掛けが下りるのが長いこと。気がせくのなんの。まるで初デートの待ち合わせ場所に急ぐような気分…。西銀座デパート前だったな。ガハハ、なぜか半世紀以上前のことを思い出しちまったじゃないか。

 【釣戦】宿の仕掛けはハリス6号または8号、3メートル。小磯14号の1本バリ。205メートルでコマセを振って201メートルまで誘ったところでガツガツガツン。最後まで引きを楽しんだ。1キロ弱。船の移動中にヌル処理。ブルーグレーの肌が浮かび上がってくる。クーラーのふたを開けた。と「そのまま入れるの?普通はビニール袋で別にしておくけど」。冷ややかな声の主はマイアドバイザーだった。

 後藤久船長にメダイ3原則を聞いた。「(1)タナ(2)誘い(3)手返し」。特効薬はないということサ。「今日は途中から潮が澄んできちゃったし、速くなった」。条件は悪かった。なんせ、目がでっかいから。でもね、薄暗いうちにセオリーを守ればオデコってことにならないはずだ。

 【巣ごもりクッキング】三枚にする前に再度ヌルの点検。OKならおろしてサクに。糸づくりの要領で細く切りそろえる。キュウリの千切りを下敷きに糸づくりを丸く鳥の巣のように重ねていく。できたくぼみに卵黄をポトリ。さて、ユッケ風にしてみよう。松の実とゴマを散らすとそれらしいじゃない?食べられるラー油としょう油をかけ、グルグルかき回す。まっ、味付けは各自お好きなように。

 けげんそうだった家人。「ウン、モチっとしている。サラダ感覚」。ン?サラダ記念日…。何を乙女チックな。とうが立つどころか枯れてるでしょ、とっくに。

 途中、“とんだ”ものを釣って大騒動になっちまった。海面を漂っていた仕掛けのエサ目掛けてカモメが突進。慌ててハリスを振ったら首に巻きつく始末さ=写真。外すのに手を突っつかれ、かみつかれだもの。イヤハヤ。困ったさんなジョナサン。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船は午前6時半。乗合料金1万円。

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