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桜より先に マダイ満開3・8キロ 「静かにじっくり」狙う

[ 2018年3月11日 07:15 ]

加藤さんの竿に突然ヒットした大物は3・8キロ
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】もうすぐ春!この頃から気に掛かることが、マダイの乗っ込み模様。いつ始まるのか?沼津・常勝丸の攻めている内浦湾は海が穏やかな日が多く、マダイ釣り場として定評がある。まだ乗っ込みには早いが、良型が顔を出し始めている。(芝 真也)

 「マダイは沖から湾内に入って来ています。あと1カ月くらいすれば(乗っ込みが)始まりそうですよ。今年も楽しめるでしょう」と鈴木茂船長。

 常勝丸の狙っている水深は65〜130メートル。マダイが深場から浅場へと乗っ込んでくる途中の感じ。タナは上から取り、海底から15〜20メートル前後上、ビシの位置で出される。

 仕掛けはハリス3〜4号×10〜12メートル。大型の期待できるこれからの時期は4号の使用を船長は勧めている。ビシは80号。付け餌、コマセ共にオキアミ。

 「沖から入ってきたばかりのマダイは、ビシがガシャガシャと動くことを嫌います。静かに、じっくり狙ってください」と船長。このことから、タナ取りの際にビシを沈め過ぎることは、マダイを散らすことと警戒心を持たせてしまうことになるので、深くまで沈めないよう注意する。

 ビシを5メートル余分に落とし、コマセをパラパラッとまきつつ戻し、置き竿で待った。この日はほとんどの人が探見丸を持っていて、その画面にはマダイの反応がバッチリと映し出されている。そして期待通りに1流し目から本命マダイが顔を出し好スタート。3流し目では山型の魚探反応。マダイが浮き上がってくる映像だ。これとリンクするように、右舷胴の間の釣り人がヒット。それに続いて筆者の竿に「キュンッ」と引き込む当たりが訪れ、700グラムの小型では有ったが、本命の顔を見ることができた。

 ここまでは置き竿でじっくりと待つ釣り方にヒットしているが「置きっ放しでは駄目ですよ」と船長。マダイは動きのある餌に興味を示すので、誘いも必要な動作。

 船長の回収合図で巻き上げ始めた時、右舷ミヨシに釣り座を構えていた川崎市の加藤頼宏さん(44=会社員)の竿に突然のヒット!スーッと逃げていくかのような付け餌の動きに、マダイがたまらずアタックしてきたようだ。竿が元から大きく曲がっていく強い引きから大物の様子。糸を出し入れしながらの慎重なやりとりで3・8キロの良型をゲット!

 「何が起こるのか分からないところがマダイ釣りの面白いところですね」とニッコリ。

 例年、桜の開花前後から本番を迎えるマダイの乗っ込み。水温が上がり、浅場で良型が顔を出し始めたら開幕の合図。春は大型に出合える確率が高く、ビギナーにもチャンスが訪れやすい季節。今年の開幕が待ちきれない。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津・常勝丸=(電)0559(41)3163。午前と午後の一日2便。午前船は午前6時、午後船は午後0時30分出船。料金は午前、午後共に9000円、一日通しは1万7000円(コマセ、氷付き)。予約乗合。

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