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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】タン美なオアシス 舌先に優しく心も酔わせる

[ 2019年4月3日 12:00 ]

カウンターで一杯(撮影・久冨木 修) 
Photo By スポニチ

 人恋しい夜、あなたには癒やしてくれる場所はありますか?レトロな雰囲気漂う東京・神田で、心行くまでおいしさと安らぎを味わえる居酒屋さんを見つけました。東北地方の料理と地酒を肩肘張らずに楽しめる「北国美酒 ごえん」です。

 庶民的な飲食店が並ぶ神田駅西口エリア。ここに「ごえん」はあります。入り口を開けると、迎えてくれるのが、サラリーマンのおじさまたちの明るい笑い声。「牛タンがおいしいんだよ~」。早速常連さんからオススメがありました。

 東北地方の料理を中心に提供するここのお店は、厚切りの仙台名物「牛タン焼き」(1人前1180円、1・5人前1480円)が人気。塩コショウの味付けとちょうどいい歯応えがお酒にピッタリ。店主の小川兼郎さんが仙台出身で地元の牛タン屋さんで修業したそうで、ジューシーな焼き加減の一皿となっています。

 これまた宮城県の名物「定義山の三角油揚げ」(580円)も厚さ3センチぐらいの食べ応えのある油揚げが優しい味わい。このパリッとした食感も好きです。牛タン焼きと焼き鳥、三角揚げのおつまみと、生ビール、焼酎などドリンク1杯(日本酒は半合)が付く晩酌セット(1800円)は毎回オーダーする常連さんがたくさん。日中の仕事から解放されたサラリーマンを癒やしていますよ。

 東北の地酒も充実しているのも特長(半合490円、1合980円)。山形の「上喜元(じょうきげん)」、岩手の「南部美人」、宮城の「乾坤一」などいろいろ置いてあるんですよ。庶民的なお店だから、周りのお客さんと乾杯したりしているうちに、ついつい飲んじゃいますね。

 山形出身の私にとって東北の味わいはやっぱり原点。懐かしい食べ物って、古里に帰ったような感覚がしませんか。思い出したのは、山形の実家から家族で仙台に出掛けて牛タンを食べた日のこと。お酒も進んで元気が湧いてきますよ。

 山形名物の「玉こん」(430円)は魚介のだしが効いていて、そうそう、これって味わい。山形の調味料を取り寄せて調理していると聞いて納得です。私の大好物「肉そば」(750円)もあってうれしい。鶏だしがしっかり出たスープに歯応えのある鶏肉。優しい味わいが舌先と心に染みてきます。

 魚介も豊洲市場から毎日新鮮な素材を仕入れているそうです。この日は岩手産「生カキ」(1個380円)もありました。これも日本酒に合いますね。

 「おいしいなあ。懐かしいなあ」って言う私に優しくうなずい
てくれていたおじさまたち。あれっ、気付いたらいなくなっていました。食べて、飲んで大満足。月曜から金曜は深夜4時までやっているので、とことん飲み尽くせますよ。

 ◆北国美酒 ごえん 福島の郷土料理「いかにんじん」(530円)、秋田名物のいぶりがっこを使ったおつまみ「いぶりがっこチーズ」(530円)も人気。東京都千代田区内神田1の16の2。JR神田駅徒歩5分。(電)03(3518)9411。営業は月~金曜午後5時~深夜4時。土曜は午後5時~深夜0時。日曜、祝日定休。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日生まれ、山形県出身の34歳。熱海五郎一座公演「翔べないスペースマンと危険なシナリオ」(東京・新橋演舞場、5月31日~6月26日)に出演。1メートル68、B86・W60・H88。

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