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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】逆流性食道炎 横隔膜鍛えて 「胃」いことずくめ

[ 2019年3月27日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(68)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は胃酸が流れ込んで食道を傷つける「逆流性食道炎」です。人口の20%がかかっているといわれ、特に60歳以上が多く発症。予防・改善のカギは横隔膜のトレーニングです。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。各地から桜開花のニュースが届き始めました。でもまだ朝夕冷えることがあります。気をつけましょうね。

 先日「第1回Men’s Beauty アワード」で、とてもうれしい賞を頂きました。健康への意識が高い人に贈られる「セルフメディケーション部門賞」です。受賞を機に“健康オタク”として新たな気持ちで頑張りますよ!

 でも若いつもりでいても、確実に老いているんですね。前回お話ししたように、帯状疱疹(ほうしん)も出ましたし。あと、やはり気になるのは内臓です。外からは見えませんからね。

 「逆流性食道炎」、耳にしたことありますよね?私の周囲にもたくさんいます。この業界、深夜にお酒飲んだり焼き肉食べたりする人が多い。それですぐ寝るもんだから、胃がもたれて胸がムカムカ。逆流性食道炎の症状です。

 私も経験があります。10年ぐらい前、朝起きると声がかれていることがよくあったんです。声を使う仕事なのに困りました。ラジオ番組でお付き合いがあった消化器の専門家、掛谷和俊先生(現半蔵門胃腸クリニック院長)を訪ねたところ「体の左側を下にして寝てない?」と。確かにその体位でした。「右側を下に」と言われてその通りに寝たところ、声がれがなくなったんです。掛谷先生いわく、右側を下にすると胃の中のものが十二指腸に流れていきやすいんですって。

 【原因】加齢です。図(1)を見てください。食道と胃の境目には「下部食道括約筋」という筋肉があります。胃に入った食べ物や胃酸が食道に流れ込むのを阻止する組織。これが年を取ると徐々に緩んでくるんです。それで食道へと逆流し、食道の粘膜に炎症を発生させるのです。

 もう一つ「食道裂孔(れっこう)ヘルニア」というものがあります。食道は横隔膜にあいた穴を通って胃に通じています。やはりここが緩んで、胃の一部が食道の方に飛び出す。胃の内容物が食道に上がっていくのです。肉や油ものの多い食事、大食いはダメです。いずれも胃の活動を活発にして胃酸の分泌量が増加。逆流しやすくなります。症状がひどくなると逆流した胃酸が気管の方へ入り、喘息(ぜんそく)や誤嚥(ごえん)性肺炎などを併発することがあります。

 肥満も原因です。脂肪が胃を圧迫するからです。スリムな人でも、きついズボンやベルトで締めつけるのはNGですよ。

 【検査】口や鼻から胃カメラを挿入します。食道の炎症をチェック。逆流性食道炎は症状が特徴的なので、お医者さんが見れば分かります。食道に胃酸が逆流しているか、カテーテルを挿入して酸度(pH)を測定することもあります。

 【治療】胃酸の分泌を抑える薬を服用します。肥満が原因の場合は、薬をのまず食生活や生活習慣の改善で対応することも。再発を繰り返す場合は、胃で食道の下部を包み込んで逆流しないような形に作り変える外科手術も選択肢です。最近は体に負担が少ない腹腔(ふくくう)鏡手術が一般的です。

 《ピロリ菌除去でなりやすく!?》 「胃の中のピロリ菌を除去すると逆流性食道炎になりやすい」という話を聞いたことありますか?ピロリ菌に感染すると胃酸の分泌が抑えられ、なくなると胃が活発になるため逆流性食道炎を起こしやすくなる、というものです。実は私もピロリ菌を除去した後に逆流性食道炎のような症状が現れたんです。掛谷先生は「賛否両論ある。私の経験では、関係性はない」と言います。掛谷先生は、ピロリ菌除去→胃の調子が良くなる→よく食べるようになる→太る→逆流性食道炎になる、という説です。ただ、ピロリ菌をとれば胃がんなどのリスクは減少すると言われています。「ふたつよいことさてないものよ」ですね。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の68歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月~金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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