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【祥子の一度は入ってみたい絶景温泉】だんだんとけむりに心ひらけてく

[ 2019年3月15日 12:00 ]

仙人露天岩風呂で湯を楽しむ祥子(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 お色気たっぷりの“謎の美女”祥子(33)がインスタ映えする絶景の名湯を紹介する「祥子の絶景温泉」。今回は長野県高山村の山田温泉「風景館」を訪ねました。創業250年の伝統を誇る旅館で、100段以上の階段を下りていく渓谷美の露天風呂はまるで別世界。周囲は今も雪化粧しており、春まだ浅い信州路で極上の湯あみを楽しみました。

 1段、2段、3段…浴衣に着替え、雪かきされたつづら折りの階段を下りながら数えてみたら、ナント!150段。風景館の名物露天風呂「仙人露天岩風呂」(男女交代制)は、雪深い松川渓谷に抱かれるように湯けむりを上げていました。

 気温4度。普通なら寒さでお湯がぬるくなりそうですが、足を入れたらアッチ!それもそのはず、掛け流しという源泉は67度。地表に湧出するまでに適温になるそうで、確かに渓谷に突き出た湯船の半分近くはちょうど良い湯加減です。

 この露天風呂、日暮らし岩という一枚岩の上に造られたそうで、対岸には長さ4~5メートルもの巨大なつららが下がり、渓流のせせらぎや木々の葉音などと相まって実に幻想的。開放感も半端なく、「その昔、一枚岩の上に腰を下ろした仙人が渓谷の美しさに時間がたつのを忘れた」との言い伝えにも納得です。

 仙人の後は、小鳥の声が聞こえてきそうな貸し切り露天風呂「天空の小鳥風呂」(30分無料)へ。こちらは丸いおけ形のかわいらしい木製湯船で、どちらもお湯は無色透明のナトリウム・カルシウム塩化物泉。神経痛や筋肉痛、慢性消化器病などに効能がある上、弱アルカリ性(pH7・14)とあってややヌルヌルして肌に優しく、仙人ならずとも時間がたつのを忘れるほどでした。

 長湯したせいかおなかがすいて、風景館から車で約5分のそば店「子安そば 文の蔵」で、人気の天ザルそば(1400円)をいただきました。地元高山村産のそば粉を粗びきした黒っぽい二八そばで、やや硬めながらしっかりした喉越しがたまりません。取れたてのウドの天ぷらなどもおいしく、思いきりズルズルッといってみました。

 帰路は2年前にオープンしたばかりの「信州たかやまワイナリー」を見学。ワイン用ブドウのシャルドネを栽培してきた農家を中心に20人(社)が出資して設立したワイナリーで、ユニークなのは方言で「どう?」という意味を持つ「Nacho(なっちょ)」と名付けられた白ワインとロゼワイン(720ミリリットル、税込み1620円)。残念ながら試飲はできませんでしたが、辛口で村内限定販売とか。今年も4月から販売するそうですが、あなたも風景館とともになっちょ?

◇山田温泉◇

 ▼アクセス 北陸新幹線長野駅で長野電鉄に乗り換え、須坂駅からバスで約30分。車は上信越道須坂長野東ICから約30分

 ▼宿泊 旅館・ホテル5軒。風景館は1泊2食付き1万2000円から。日帰り入浴は700円(タオルなど別)

 ▼問い合わせ 風景館=(電)026(242)2611、文の蔵=(電)同(242)2076、信州たかやまワイナリー=(電)同(214)8726

 ◆祥子(しょうこ)1985年(昭60)4月13日生まれ、熊本県出身の33歳。タレントで温泉ソムリエの資格を持つ。週刊ポストのグラビア連載「謎の美女」で人気に。写真集「鍵―KEY―」(講談社)など絶賛販売中。5枚目のDVD「恋愛ブランコ」(ラインコミュニケーションズ)を発売。身長1メートル64、B85・W58・H86。血液型A。

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