×

旅・グルメ・健康

【橋本マナミ 恍惚のグルメ】あんなとこやこんなとこ…とこ“とん”満喫

[ 2019年2月6日 12:00 ]

いろんな部位が楽しめる「一頭揚げ」の旗を手にゴキゲンの橋本マナミ(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 ガッツリ飯の代表格とんかつ。エネルギー補充がしたい時に食べたくなりますね。定番のロースやヒレも好きだけど、それ以外のいろいろな部位も味わいたい。そんな私の欲望に応えてくれるお店を見つけました。東京・巣鴨にある「とんかつ 亀かわ」。ここではこだわりの豚肉のおいしさを満喫できます。

 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨の地蔵通り商店街にある「亀かわ」。にぎやかな街並みの中で白いのれんが目を引く上品な外観。店内も木を基調とした清潔感あふれる空間で、ぜいたくな時間をゆったり過ごせる予感が漂っています。

 看板メニューは「亀かわ一頭揚げ」(単品1850円、定食2180円)。リブロース、モモ、ロース、ヒレ、メンチの全5種盛りです。

 ロースやヒレのような安定感あるおいしさをじっくり味わうのもいいけど、いろんな魅力を試してみたくなる気持ちって女性も男性もあるでしょう?この5種盛りはそんな私の欲求を満たしてくれます。

 希少なリブロースは柔らかくて、脂身の甘みとお肉のうま味が絶妙。カラッと揚げてあることで、衣の食感も楽しめるし、お肉もふっくら。かみしめるたびに深い味わいが広がります。素材の良さがあるからこそのおいしさを感じます。

 お店のスタッフさんに聞くと、使用しているのは、鹿児島県と宮崎県にまたがる農場で育てられた「甘熟豚 南国スイート」。餌にパインかすを加えて肉に甘みを出し、飼育期間を通常の豚よりも2カ月延ばしてうま味を熟成させているんだそうです。

 とんかつでは珍しいモモは舌ざわりがしっとりと滑らか。この部位ならではの赤身のうま味が前面に出ています。もともとモモは脂身が少なく火を通すと硬くなるため、とんかつにはあまり使われません。ただ、このお店は「南国スイートは柔らかく、揚げても硬くならないのでおいしさを楽しんでほしい」と提供しています。まさに自信のひと切れですね。

 ロースはキメが細かくて柔らかい。お肉の甘みが心地良いですね。ヒレは肉本来のうま味をじっくりと楽しめます。メンチカツはジューシーで濃厚なおいしさを満喫できます。

 5種だと量が多いという方には4種盛り=リブロース、ロース、モモ、メンチ=(単品1500円、定食1830円)、3種盛り=リブロース、ロース、メンチ=(単品1200円、定食1530円)もあります。

 カロリーを考えると控え気味になっちゃうこともあるとんかつだけど、認知症予防にいいとも言われています。豚肉は脳の神経細胞の代謝に使われるビタミンB1が多く含まれていて、中でもとんかつは栄養素を衣が閉じ込めていて効果が高いんだとか。上手に食べていきたいです。

 欲張りはダメって教えられてきたけれど「一頭揚げ」のおいしさを味わった後では、欲張ったからこそ分かる味わいもあるって胸を張っちゃいます。時には欲望のままに!そう誓った巣鴨の昼下がりでした。

 ≪ハンバーグも絶品≫豚肉100%の「手作りごろっとハンバーグ」(単品780円、定食1110円)も人気。ジューシーな粗びきでお肉の濃厚なうま味が楽しめます。赤味噌を隠し味にしたトマトソースの深い味わいがおいしさをさらに後押しするんです。昼はご飯と豚汁、漬物のついた定食で、夜はお酒とともに単品を頼む人も多いそうです。「やわらかカルビの粒マスタードソース」(単品780円、定食1110円)もオススメ。箸で切れる柔らかいカルビとピリ辛のソースの相性がバッチリです。

 ◇とんかつ 亀かわ お酒に合う一品ものでは鹿児島県の郷土料理「とんこつ煮込み」(480円)、「手作りふろふき大根」(380円)などが人気。東京都豊島区巣鴨4の19の8。JR、地下鉄巣鴨駅から徒歩10分。(電)03(6903)7029。営業は月〜木曜午前11時30分〜午後3時、午後5〜9時。金曜午前11時30分〜午後3時、午後5〜10時。土曜午前11時〜午後10時。日・祝日午前11時〜午後9時。休みは年末年始のみ。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日生まれ、山形県出身の34歳。NHK連続テレビ小説「まんぷく」にレギュラー出演中。1メートル68、B86・W60・H88。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る