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【だから元気!】秋元順子 健康のままで…“5分ストレッチ”で寿命も伸ばす

[ 2019年2月1日 12:00 ]

 遅咲きの58歳でメジャーデビューし、大ヒット曲「愛のままで…」で還暦を過ぎてから大輪の花を咲かせた歌手、秋元順子(71)。安定感のある豊かな歌唱力を維持できているのは「食事とストレッチのおかげ」と言う。23年間毎日欠かさず続けている“秋元流ストレッチ”とは――。

 いつも颯爽(さっそう)と歩いている?それはうれしいですね。

 この寒い季節は特になんですが、私の年齢になると筋肉が固まっちゃう。だから「伸ばす」ことがとても大事です。そこでストレッチ。若い人がやるものとはちょっと違う、私たちの年代向けの“自己流”ストレッチを続けているんです。

 23年前にアキレス腱を切りまして。手術後、早く歩けるようにならなきゃいけなかったので、退院後、リハビリの先生が自宅でもできる全身のストレッチを教えてくださったんです。それは懇切丁寧にまとめてくれたものなんで、とても量が多くて時間のかかる内容でした。そこでリハビリ後に自分流に短くして、お風呂出て体が温まっている時に“たった5分”でできるように改良し、23年間続けてきたんです。

 本当に簡単なストレッチで。まず最初に、両腕を上へ伸ばす。この時に気をつけるのが、耳より後ろで両手を上げて肘を真っすぐに伸ばすこと。これが最初は意外と難しい。でも毎日無理せずにやっているうちにできるようになります。10秒間伸ばして、これを3回。自分のその日の体調に合わせて回数を増減すればいいんです。決して無理はせず、毎日続けることが大事です。

 次は肩甲骨の内側のストレッチ。左右の腕を交互に伸ばすのですが、肩から肘に向かってグーッと伸ばすことを意識して。これも10秒程度。

 椅子に座っての簡単な腹筋運動も。椅子の端を両手で持って両脚を一緒に上げて縮めてを繰り返す。これを10〜20回。自分が苦しくない程度に。

 そのまま座った状態で、足を組んでのストレッチ。右足を左太腿に乗せたら上半身を右側へグーッとひねる。左足を乗せたら左側へひねる。これも10秒ずつ。

 最後は、太腿から足元まで両脚全体の裏側を伸ばす。壁を前にして肩幅より広く足を開き、膝を折らずに前屈する。裏側がビーンと伸びているのを確認しながら、グーッと上半身を前へ落としていくイメージ。これも10秒以上。危なくないように壁に手をつくのもいいです。

 この5種類のストレッチをできれば3セット。無理せず、1セットだっていいんです。私たちの年齢になったらノルマを課さずに続けることが大事ですから。体が温かくなってきてうっすらと汗をかいてきます。これがいいんです。ほかに朝起きた時、ふくらはぎを軽くマッサージしています。歌手は立ち仕事ですから、特に足の血流を良くするように心掛けています。

 やはり健康で病気にならないようにするには「食事」が大事です。オイル一つでも用途が違います。例えばいま人気の亜麻仁油。50度になると壊れてしまうので、熱して使うと逆効果。冷ややっこやサラダにかけて使うのがいいです。オリーブオイルも生で使うのとお料理で使うものと2種類そろえています。

 実はお料理学校を出ていましてね。20歳の頃。私の父はお酒飲みでおつまみがいろいろ欲しい人で。勤めに出ていた母の代わりに、父のために何かおいしいおつまみを作ってあげたいとの思いから勉強したんです。

 それがある日、父に出したら「これはつまみでも、おかずでもない。これは料理だろ」って。私は全部一緒だと思っていました。「料理は誕生日とかイベントの時に作るもので、おかずはご飯のために作るもの、つまみは酒飲みのためにあるものだ」と。驚きましたが、それは人生のヒントになりました。

 小学4年生の時。当時は、母が帰る夕方5時になると町にサイレンが鳴って。職人だった父は、その音でテーブルに一升瓶を置いて「おい、つまみ」と言うわけです。母から電話で「冷蔵庫に○○があるから」と聞き、そのまま出すと「また、これか」と言われるので、冷蔵庫にあった冷ややっこに塩辛とネギを乗せて出すと「おっ、うまいじゃないか」と。

 そのことを思い出しましたね。調理するという意味では全て同じでも、TPOで作り分ける。その考え方は父の言葉から学びました。これは歌い手としてのお仕事にも通じるもので、ステージでの“味付け方”とでも言いましょうか。それとやはり“切り替え方”ですね。ジャズ、ハワイアン、ラテン、カンツォーネ、歌謡曲とさまざまなジャンルを歌う時の切り替え方につながっていると思います。

 「食」がその人の体はもちろん、人間性もつくります。人生、日々の暮らしから学んだものは何も無駄にならないんですね。

 ≪気分で自由に“積ん読”≫多忙な毎日の大切な息抜きは「読書と車の運転」という。「お台場とかドライブして駐車場でコーヒーを飲みながら本を読む。このゆったりした時間が好きですね」

 読書は「こんな時どうしようっていう場面で、自分を助けてくれる大切な存在」。その読み方は独特で「私、たくさんの“積ん読”があるんです。買ってきては積んであるから“つんどく”。その中から今の心境に合わせて引っ張り出す。そして寝る前にちょっとでも読む。最初と最後だけ先に読んじゃうとか、気分に合わせて自由に読むのがいいんです」。

 今年から新たな所属事務所テナーオフィスに移籍。「今年は15周年で年女。ツアーをできたらと思っています。人との出会いを大切に、この年齢だからこそ感じ取れる大きな意味での“愛”をテーマにした歌を届けていきたいです」。

 ◆秋元 順子(あきもと・じゅんこ)1947年(昭22)6月21日生まれ、東京都出身。ハワイアンバンドから歌手生活を始め、05年に58歳でシングル「マディソン郡の恋」でメジャーデビュー。08年の「愛のままで…」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦に61歳6カ月の史上最年長(当時)で初出場。翌09年1月には発売52週目でオリコン1位、61歳7カ月の最年長首位記録(当時)を樹立した。

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