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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】湯気モクモクで防げヒートショック

[ 2019年1月30日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(68)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は、寒暖差で血圧が乱高下して発症する「ヒートショック」です。寒さが厳しい1月は一年で発生件数が最多。しかもその9割が65歳以上。脳梗塞や心筋梗塞につながり、生死に直結するだけに要注意です。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。一年で一番寒い時季に突入。風邪、ひいてませんか?毎日こう寒いと、熱〜い風呂に、ゆ〜っくり、漬かりたくなりますよね。でも、これが危険なんです。

 「ヒートショック」ご存じですか?血圧が急上昇と急降下を繰り返し、脳梗塞や心筋梗塞が起こることです。怖いですね。さあ風呂に入ろうと、暖房が効いたリビングから寒い脱衣所へ。浴室も冷えていて、ブルブル震えながら、熱い湯を張った浴槽にザッブ〜ン。

 図(1)を見てください。この一連の流れが、血管を縮めたり広げたりして、血圧に影響を与えるのです。シニアは加齢で血管そのものも、循環器も弱っていますからね。図(2)のデータも注目です。2016年の統計では、ヒートショックが原因と考えられる浴槽での溺死者の実に9割が65歳以上。また東京都健康長寿医療センター研究所の調査では2011年の1年間に、全国で1万7000人がヒートショック関連で入浴中に急死。なんとこれは、同年の交通事故死亡者の3倍以上です。

 私と同い年で、番組制作会社の社長だった友人も風呂場で亡くなりました。突然バットで叩かれたような痛みを感じたそうですよ。やはり風呂場で倒れて、後遺症が残った知人もいます。

 【原因】「高齢」はそれだけでヒートショックの原因になりえます。糖尿病や動脈硬化などの持病で血管が弱っているのも危険度が高いです。あと家の造りも問題です。風呂場がタイル張りで、窓があって寒い。浴室にも脱衣所にも暖房機能がない、などです。

 【治療】急いで救急車を呼ぶこと。風呂場で意識を失って、浴槽の湯を吸い込んだりしていたら、5分が生死の分かれ目と言われています。「胸が痛い…」と言って意識がなくなったら、救急車が来るまで、肩を叩いて、大声で名前を呼び続けましょう。

 《トイレにも要注意》浴室だけでなくトイレもヒートショックを起こしやすい場所です。トイレも家の構造によっては、かなり寒いですもんね。おまけに前回取り上げた「便秘」気味の人は、いきんだりしますもんね。これで血圧が上がり、さらに温度差が血圧に影響を与える。ちょっと長そうだな…と思ったら、小型のヒーターを持ち込むなどしてみてはどうでしょうか。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の68歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月〜金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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