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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】便秘解消に便利な姿勢考える人

[ 2019年1月16日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(68)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は「便秘」です。厚生労働省の調査では70歳を過ぎると急増。女性に多いイメージがありますが、80歳を超えると男性が女性を上回っているのです。食べ物、運動と同様に、便を押し出す角度も重要。キーポイントは、あの有名な彫刻にありました。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。平成最後のお正月、いかがでしたか?私は東北の温泉地でゆっくりしてきました。釜で炊いたご飯をいっぱい食べて。いや〜おいしかった。体重が3キロほど増えましたが、新春からお通じも好調。しばらく前にダイエットしたときは炭水化物を抜いたんですが、そのときは便秘気味でした。それがうそのようにバナナのような立派なのがストン!と。私の経験から言うと、お米食べればよく出るんじゃないかと思いますよ。便通は大事。2日も出ないと体に毒素がたまっているようで、本当に嫌な感じになります。順天堂医院院長で心臓外科医の天野篤先生も「健康はまず便秘対策から」と言ってます。心臓外科医がいの一番に「便秘」と口にするくらいですから、これは気合を入れないといけませんよ。

 【原因】高齢者はまず腹筋力の低下。加齢でビフィズス菌などの善玉菌が減って、腸内環境が悪化することも原因です。食が細くなって、食物繊維や水分の摂取不足。腸そのものが病気で、便の通りが物理的にブロックされてしまうこともあります。大腸がんなどですね。パーキンソン病も便秘になります。あと別の病気の治療薬の副作用で、起きることもあります。

 【検査】まずは排便習慣の問診。週に何回出る?便の硬さは?残便感はある?などです。腹部の触診や肛門を検査することもあります。腸の動きを測定するためエックス線に写るマーカーが入ったカプセルを飲んで数日後に撮影する「大腸通過時間検査」、便を出す器官に問題がないかペースト状の疑似便を肛門から注入して排出するところをエックス線で撮影する「排便造影検査」などもあります。

 【治療】まず食生活、生活習慣の見直しです。食物繊維の1日摂取目標は男性20グラム、女性18グラム。サプリメントも活用し効果的に食物繊維を摂取していきます。便秘薬の処方もあります。便秘薬は大きく分けて2種類。一つは「浸透圧性下剤」と言われ、腸内の水分を使って便を軟らかくするもの。もう一つは「刺激性下剤」と言われ、腸管を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を促すものです。ほかに腸の中の便を洗い流す「洗腸法」、腸そのものの病気では手術もあります。

 【予防法】便ですからね。食生活です。特に高齢男性は、一人暮らしになった場合、食事に気を使わなくなりそうですから。まずは食物繊維。腸内細菌の餌になるものです。最近の日本人は穀類からの食物繊維摂取が減っていると言われています。お米を食べなくなったということですね。おいしいのになあ。

 私のラジオに出演してくれる大腸・肛門の専門医で東京・赤坂のマリーゴールドクリニック院長の山口トキコ先生は「大麦」を薦めます。この大麦には、食物繊維が腸に最適なバランスで含まれているそうです。食物繊維には蠕動運動を促す「不溶性食物繊維」と、水分を吸収して便を軟らかくする「水溶性食物繊維」があります。玄米、トウモロコシなど多くの穀類は不溶性食物繊維の割合が圧倒的に高いのです。でも大麦だけは水溶性食物繊維の方が多く、大麦のファイバーバランスが腸と排便にとてもいいそうです。山口先生は白米に大麦を混ぜて食べたり、食材に積極的に取り入れることを推奨してますね。

 水分も大事です。成人は1日2リットルの水分を口から体内に入れるのが理想だそうです。朝昼晩3食を普通に食べると800ミリリットルの水分が取れると言われています。あと1200ミリリットルを流動の水として飲まないといけないわけです。コーヒー、お茶でもいいんですが、カフェイン飲料は尿として出てしまうことが多い。山口先生は「できれば水を飲むこと」と話しています。

 あと便を出すイメージトレーニングも必要だと言われてます。毎日決まった時間に便座に座ってみる。癖をつけるんですね。そのときには、ちょっと前かがみで。そう、あのロダンの有名な彫刻「考える人」のポーズです。実は「考える人」の姿勢を取ると、直腸から肛門への便の通り道が直線に近づくんです。つまり、便が出やすいということです。でも、いきんではだめですよ。血圧が上がっちゃいますから。また、トイレに長居は禁物です。山口先生は「排便は3分以内に済ませる。残便感があっても、いきまない」と言っています。肛門のためにも、スパッと諦めることも大事なんですって。

 42歳で急死したエルビス・プレスリーは便秘で、トイレでいきんで心臓発作を起こしたとも報じられています。いやー、便秘は解消しないといけませんね。すっきり出して、今年も爽快な一年にしましょうよ。

 【腰を動かして「肛門へ動いていけ〜」】便秘解消に効果があると言われる運動にもトライしてみましょう。(1)仰向けになって、腰を右に左にひねる。(2)椅子に座ってスキーをするようなイメージで、腰を右に左にひねる。回転する椅子なら上半身を左右に振ってもいいですね。(3)大腸の形状に沿って右から「の」の字を書くようにゆっくりマッサージ。便よ、肛門へ動いていけ〜と念じながらね。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の68歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月〜金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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